お持ち帰り麺を“店の看板商品”にするには?のびにくく、冷めてもおいしい麺づくり

ラーメン、パスタ——麺料理は来店型の定番メニューですが、近年では「お持ち帰り(テイクアウト)」の需要も急増しています。とはいえ「麺はのびやすい」「時間が経つとまずくなる」という課題を抱えている店舗も少なくありません。実は、設計次第で“お持ち帰りでも美味しい麺”をつくることは十分に可能です。この記事では、飲食店経営者の立場から、お持ち帰りに適した麺商品づくりのポイントと売れる仕掛けを段階的に解説します。

目次

  1. 麺類テイクアウトの需要と市場背景
  2. お持ち帰りに適した麺とは?のびにくさの秘訣
  3. 麺とスープ・ソースの“分け方”で品質を守る
  4. 商品設計とオペレーションの工夫
  5. リピーターを生む販売戦略
  6. まとめ

1. 麺類テイクアウトの需要と市場背景

コロナ禍を経て、家庭や職場で手軽に「専門店の味」を楽しみたいというニーズが定着しました。中でも麺料理は、調理の手間が少なく、見た目のインパクトもあることから、お持ち帰りでも高い人気を誇っています。

  • ラーメン専門店の“つけ麺”テイクアウト
  • カフェやバルでの“パスタランチBOX”

など、ジャンルを問わず展開が進んでいます。

2. お持ち帰りに適した麺とは?のびにくさの秘訣

テイクアウトにおいて最もネックになるのが「のび」。時間経過による麺の劣化を防ぐには、以下のような工夫が有効です。

  • 中太〜太麺を使用:細麺よりも食感の保持力が高い
  • 高加水麺にする:水分を多く含ませ、時間が経ってもモチモチ感を維持
  • ゆで時間を短めにする:お客様が食べる頃にちょうど良い硬さに
  • 表面に軽く油をまぶす:くっつきを防ぎ、ツヤも出る

製麺所に相談して「テイクアウト用の専用麺」を設計してもらうのも効果的です。

3. 麺とスープ・ソースの“分け方”で品質を守る

多くの成功事例に共通しているのが、麺とソース・スープを分けて提供するという工夫です。

  • ラーメン→スープと麺を別容器にし、電子レンジ or 湯せん対応容器で再現性を高める
  • パスタ→ソース別添え+説明カード付きで「自宅での仕上げ体験」を提供

調理マニュアルや「美味しい食べ方のしおり」を同梱すれば、満足度・安心感・口コミ効果も高まります。

4. 商品設計とオペレーションの工夫

提供時間やピークタイムを考慮して、短時間で盛り付けできる設計が必要です。

  • パック容器は二層式・仕切り付きが理想
  • 冷・温どちらも対応する構成に(冷たい麺は真夏に人気)
  • トッピングは別添えにすることで見た目も美しく、劣化しにくい

また、調理時間が長くかからないよう、事前に湯切りしておいた麺を冷蔵保存し、オーダーごとにソースと合わせるなどのセミプリペア方式もおすすめです。

5. リピーターを生む販売戦略

一度購入した人が「また食べたい」と思える仕掛けが、売上の安定に直結します。たとえば:

  • “今日だけのまかない麺”など、日替わり限定で飽きさせない
  • 冷凍バージョンも販売して“ストック飯”ニーズに応える
  • SNSで投稿したくなるようなネーミング・盛り付け・パッケージにする

さらに、LINEやスタンプカードなどで「3回購入で1食無料」などの販促も有効です。

6. まとめ

「お持ち帰りでも美味しい麺料理」は、決して理想論ではありません。麺の選び方・ゆで方・提供方法・容器選定など、各工程に少しずつ工夫を加えることで、店内と変わらない満足度を実現できます。

特に、飲食店の業態に合わせて「温かいメニュー」と「冷たいメニュー」を使い分けることで、季節を問わず安定的に販売できる麺メニューになります。

麺の魅力を知るプロだからこそできる“お持ち帰りの一皿”。今こそ、あなたの店の看板メニューを、テイクアウトでも輝かせてみませんか?

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト

http://www.kannoseimen.com/