飲食店の開業には、飲食店の営業許可証が最初に考えることですが、他にもいろいろと必要な手続きや提出する書類があるのです。今回は、飲食店の開業に必要な提出書類の内容と提出先を紹介しましょう。
■飲食店の開業に必要な提出書類
飲食店の開業には、いろいろな手続きと必要な提出書類があるので、開業前の3か月前から把握して準備することが大事です。
◎保健所の許可証
レストランやラーメン屋さん、カフェやバーなど飲食店の大半は、「飲食店営業」の許可を申請する為に、保健所で用意された申請書が提出書類になります。
◎営業設備の構造を記載した書類
保健所にて必要な提出書類をもらって、お店の構造について記載する書類です。
◎食品衛生責任者の申請
食品衛生責任者は、調理師や栄養士が資格を持っていますが、資格のない場合には食品衛生協会が許可を行っているので、一定期間の講習を受けることで食品衛生責任者の資格を許可されます。受講の為の申込書が提出書類となります。
◎平面図の提出
店内の見取り図のようなもので、テーブルや仕切り、厨房の設備、入り口やトイレなどを記載した提出書類です。
◎法人の場合の登記事項証明書
法人で許可証提出の際、確認の書類として、登記事項証明書が必要になります。万一、法人の目的欄に「飲食店の経営」が記載されていない場合に、保健所の確認が必要なので、問題がある場合の対応も確認すべきです。
◎水道水以外の貯水槽の使用
水道水以外の水を店舗内で使用するには、貯水槽や井戸水や湧き水などの水質検査成績書が必要になります。1年以内の調査対象の書類となります。
■消防署の届け出
飲食店の場合の防火設備に対する要件を満たしていないと開店に待ったがかかります。基準に合格するように対処しなければなりません。
◎防火対象設備使用開始届
使用する建物に対しての防火用の届け出ですが、内装業者によって届けることが多いです。
◎防火管理者選任届
飲食店の収容人数が、30人を超える場合の規模に対して、防火に対する専任者(責任者)を立てる必要があるので提出書類を出します。
◎火を扱う設備等の設置届
火を扱う器具を使用するにあたって、設置届が必要となります。
■警察署への提出書類
お店の営業時間やサービスの形態によって異なりますが、該当する場合には提出書類が必要です。
◎深夜酒類提供飲食店営業開始届出書
夜中の12時を過ぎても営業するラーメン屋さんや居酒屋さんなどは、「お酒の提供」を行っている場合に対して届け出が必要です。
◎風俗営業許可申請
スナックやキャバクラなどの、お客に対して接客サービスを行っている場合には、届け出が必要です。