毎年2月頃になると確定申告で憂鬱になる方は多いと思います。ですが、しっかり申告することにより所得税が最大65万円と大幅に減税され、個人事業主の方にとって非常に助かる控除になります。
■確定申告の期間
白色申告には収支内訳書と確定申告書Bを準備するだけでしたが、青色申告には簿記による記帳と賃借対照表及び損益計算書などが必要になります。
青色確定申告は、2月16日から3月15日まで(1月16日以降に開業した場合は、開業日から2か月以内)所得税の青色申告証明書を税務署に届ける必要があります。
■青色申告の種類
青色申告には2種類があり、主に簿記の書き方(簡易簿記(控除額10万)・複式簿記(控除額65万))の違いにあります。
簡易簿記は現金の出入りと残高を記帳していきますが、複式簿記は取引の結果だけでなく賃借対照表を使い、借方と貸方の二面からお金の動きを記録していく方法です。これにより、資産・負債や純資産はどれくらいかなど詳細を確認することができます。
■必要な書類と申告方法
青色申告に必要な書類は
個人事業主であれば、
・確定申告書B
・青色申告決算書
・賃借決済書
・損益計算書
・確定申告書に添付する各種控除関係の書類
・源泉徴収票(給与が発生した場合)
を準備して管轄の税務署に提出しましょう。ミスをチェックしてはくれないので注意しましょう。申告時期は大変混みあいますので計画的に取り組みましょう。
さらに、2017年から自宅でもインターネットから確定申告ができるe-Taxから、所得税の青色申告承認申請書も申請できるようになりました。利用には事前申請と、電子証明書の取得と税務署に電子申告等開始届出書の提出(オンラインで可能)や、カードリーダーなどの機器が必要になります。
■青色申告のメリット
2014年から、白色申告で所得300万円までに、限定されていた帳簿の保管が全ての場合において義務付けられたりと、白色と青色の差もあまり無くなってきています。
30万円以下の減価償却遺産を購入した時に、その年に一括して経費として計上できる「少額減価償却資産の特例」も、青色申告する際に魅力的な制度です。
■まとめ
個人事業主は法人と比べて申告会計ソフトが安価で利用できるので、うまく有効活用していくと大幅な労力の短縮とミスの軽減につながります。
以上のように、青色申告は年々簡単になっており控除額も大きいので、苦手意識を持っている個人事業主の方も多いかと思いますが是非挑戦してみましょう。
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