飲食店開業には、どのような準備と期間が必要になるのでしょうか。スケジュールを立てて進めていくためには内容を把握し、タイムスケジュールを組まなければなりません。飲食店の種類によっては内容が異なることもありますが、大まかな準備項目と期間をみていきましょう。
開業準備の大まかな流れ
ざっくりと流れをご紹介したあと、重要なポイントを項目別にみていきたいと思います。
①店名とコンセプト (1年~6ヶ月前)
②物件の選定と契約 (半年~3ヶ月前)
③事業計画書の作成と資金調達 (半年~2ヶ月前)
④内装・外装の見積と施工 (3ヶ月~2ヶ月前)
⑤設備や什器類の調達 (3ヶ月~1ヶ月前)
⑥メニュー・仕入れ先などの選定 (2ヶ月~1ヶ月前)
⑦看板・宣伝広告 (2ヶ月~1ヶ月前)
⑧許可などの取得・届出 (2ヶ月~オープン前)
⑨従業員の確保と教育 (2ヶ月~オープン前)
①店名とコンセプト
店名は商品のイメージが分かりやすく伝わるようなものを選ぶことが重要なポイントです。また、コンセプトを決定する際にも内装や外装・ロゴなどのトータルデザインをコーディネートするために欠かせないものとなってきます。
②物件の選定と契約
まず、店を出すエリア・賃料・条件・など物件を選定するポイントを絞っておきましょう。
不動産を選定する際は、新規の物件だけでなく居抜き物件なども検討すると工事や初期費用においても資金が少なくて済みます。
また、大事なポイントとしては、同じエリアに同業のお店がどのぐらいあるのか・お客さんの入りなどをリサーチしておく必要があります。
③事業計画書の作成と資金調達
資金については、自己資金だけで賄える場合は問題ありませんが、不足している分は融資などを受ける必要がでてきます。銀行や政府系の金融機関を利用し、借入を申し込むことなります。自治体によっては、助成金や補助金などを利用できる可能性もありますのでチェックしましょう。
⑧許可などの取得・届出
開業に必要なものとしては
〇「食品衛生責任者」=受講し許可を取得します。
〇「食品営業許可証」=保健所に交付してもらうことになりますが、工事着工前と後に条件を満たしていれば許可がおります。
〇「雇用・労災・社会保険の加入手続」=従業員を雇入れる場合に必要になります。
〇「防火管理者」=お店の収容人数(従業員を含む)が30人以上の場合に必要です。
まとめ
飲食店の開業スケジュールについてざっくりとみてきました。必要な準備としてはお店によって異なると思いますが、上記の大まかな流れにそのお店に必要な準備項目と期間をタイムスケジュールとして作成し、同時にチェックリストを作成することで、漏れなどを防ぐことが可能です。また、開業後に必要な届出なども忘れずにチェックリストに入れておくとよいでしょう。
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