HACCPをより理解する為に知っておきたいFSSC財団

最近、食品を取り扱う業界全体でよく聞く言葉に、HACCPがあります。そのHACCPがどういう物かを理解する上で是非知っておいて欲しいのが、FSSC 22000とFSSC財団の2つです。今回はFSSC 22000とFSSC財団、それぞれがどういう物であるかと、HACCPとの関係性について解説します。

FSSC 22000とはなにか?

FSSC 22000とは、Food Safety System Certification 22000の略で、食品安全マネジメントシステムの規格の名前です。従来のISO22000とISO/TS 22002-1が基になっています。

FSSC財団とはなにか?

FSSC(The Foundation of Food Safety Certification)財団とは、2004年に設立された、オランダに本拠地を置く食品安全認証財団の事です。食品安全マネジメントシステムの規格であるFSSC 22000を開発・提唱した団体です。
FSSC財団の主な役割は、あくまでFSSC 22000の提唱・普及で、実際のFSSC 22000の認定及び認証を行うのは、国際認定機関フォーラム(IAF)所属の機関です。その機関の数は2016年時点で107となっており、それには日本の9機関も含まれています。

FSSC 22000の認証を受けた企業などの組織は、2016年時点において全世界で13000を超えています。そのうち日本の組織は1600余りとなっています。業種別では、食品、添加物、容器、包装などの組織が多くあります。

FSSC 22000を取得する事で得る事の出来るメリット

FSSC 22000の認証を得る事で得られるメリットとしては、次の様な物が挙げられます。
〇食の安全な提供に関するリスクの低減。
〇コンプライアンスの推進。
〇従業員の衛生意識、及び品質や安全に対する意識の向上。
〇消費者からの信頼性向上。
〇海外企業の取引先要件を満たせる。
〇フードディフェンスへの対応強化。

HACCPとの関係性

2020年6月に我が国でも義務化されたHACCPは、危害分析と重要管理点に注目した新しい食品安全規格です。このHACCPの認証を受けるという事は、食品の製造・運搬・加工・包装などそれぞれの工程で、HACCPの基準に基づいた管理を行っている事業者であることを第三者機関に認められたという事になります。

以前から存在しているFSSC 22000は民間の規格ですが、このFSSC 22000を取得していれば、HACCPに基づく衛生管理の要件を満たしている事になる為、保健所などによる立入検査がスムーズに進むと言われています。

また、HACCPの認証は、大きく分けて地方自治体による「地域HACCP」、製麺業界や食肉加工業界の団体が認証する「業界団体HACCP」、厚生労働省の認証する「総合衛生管理製造過程」、民間企業が認証する「民間HACCP」の4種類が存在しています。

それぞれ、認証の受け易さにバラつきがあると言われていますが、認証までに数ヶ月の期間と数十万円の費用が掛かる点は変わりません。

まとめ

今回は、最近話題のHACCPと、FSSC 22000及びFSSC財団の関係性についてお伝えしました。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
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公式サイト
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