冷凍食品、出しっぱなし!? そのあと食べても大丈夫?

冷凍食品は、仕事から帰ってからの面倒な夕飯作りや、忙しい朝のお弁当作りに活躍する便利な食品です。しかし、不注意により常温で出しっぱなしにしてしまった際、そのまま使用はできるのでしょうか。今回はこちらをテーマに見ていきましょう。

冷凍食品を常温で出したままにすると

結論から申し上げますと、冷凍食品を出したままにすると味や品質が悪くなります。さらに夏場は特に食中毒が懸念されます。なぜなら冷凍食品は、冷凍の状態で販売されているので、保存料が使われていないからです。

常温で放置した際は、食べるのは控えた方が賢明です。ちなみに食品に細菌が繁殖しやすい温度は5℃~60℃ですが、常温で何時間も放置したら、この細菌が増えやすい温度になります。その時間が長時間なってしまうと細菌が発生してしまうでしょう。

保存料を使用していない事は健康には良い事です。しかし、このように常温で溶けてしまう際には長時間放置すると食品の劣化も早く、鮮度や味が落ち、食中毒の原因になります。

再度、加熱すると細菌は死滅するイメージもありますが、どうでしょうか。実は加熱しても死なない細菌もいます。このような理由から、常温で放置しすぎた冷凍食品は健康のためにも破棄しておきましょう。

常温で出したまま、時間別の安全目安

では常温で出したままの冷凍食品は、どのくらいの間であれば問題ないのでしょうか。食べられる目安と、食べられない目安を時間別に確認します。

【常温で30分】
冷凍食品を購入し家に帰宅してから、30分ほど冷凍庫に入れていない場合、急いで冷凍庫に戻せば問題ありません。再度、食べることは可能です。部屋の温度や季節にもよりますが、夏場でエアコンなしの状態でない限り、室内はそこまで暑くないので溶ける速さもゆっくりです。30分以内であれば完全に溶けない事が多いので、放置してしまった際には急いで冷凍庫に戻しておきましょう。

【常温で1時間】
1時間も冷凍庫に保存していない場合、完全に溶ける可能性は高いです。食べられるか、食べられないかは時期によって異なります。暑い夏場だと、臭いが変化していないか必ず確認をしておきましょう。

【常温で2~3時間】
冷凍庫保存が2~3時間遅れた場合、夏場であれば避けた方が無難です。先述したように冷凍食品は保存料が使用されていません。つまり、商品によっては腐ってしまう可能性があるのです。食材の種類によっても傷みやすさは異なるので、しっかりと見極めるよう注意が必要でしょう。

常温でそのままでもその後、冷凍庫に入れれば安全か?

冷凍食品は1度解凍してしまうと、生の食品(料理)になります。それを何時間も放置してしまうと傷んでしまいます。なぜなら解凍される時に、水分と一緒に栄養や旨味も外に押し出されてしまうからです。風味が落ちるだけでなく、細菌が増殖するきっかけにもなります。

解凍した食品を再冷凍しても、細菌は眠っただけのため死滅までには至りません。食の安全のため、常温で放置しすぎた冷凍食品は冷凍せずに破棄するのが良いでしょう。

ただし自然解凍の冷凍食品に関しては、袋から出して半日ぐらい常温で放置しただけなら食べても大丈夫です。理由としては、材料も自然解凍でも安全に食べられるように吟味して作られています。

自然解凍食品は品質・衛生上でも厳しい取り決めがあり、その規格に沿って製造されています。その基準は「35℃で9時間保存した上、細菌試験、風味・食感・味の官能試験を行いそれにクリアすること。」です。念のため自然解凍食品を常温放置した後、食べる際にはパッケージの内容も確認しておきましょう。

まとめ

不注意により冷凍庫に冷凍食品を入れ忘れてしまうと保存料が使用されていないため、商品が傷み細菌の繁殖に繋がります。冷凍食品を購入する際のポイントは、買物の最後に買物かごに商品をいれて出来るだけ常温の時間を短くするよう気を付けてください。そして家に帰ったらすぐに冷凍庫に入れましょう。

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