FSSC22000とは?食品偽装対策にも有効

相次いで起きた食品産地偽装などの事件を受けて、食の安全に対する消費者の意識は高まる一方です。食品に携わる生産者・運搬車・販売者のすべての人が、再発防止に努めて行かなくてはなりません。今回は、食品偽装対策にも有効なFSSC22000についてお伝えします。

相次いだ食品偽装事件

時を遡る事10数年、2007年は日本国内の名だたるメーカーや名店の食品偽装が相次いで発覚した年でした。賞味期限の切れた食材で製品を製造したり、牛肉100%と偽って実際には豚肉や鶏肉を混ぜ合わせていた事件、その他にも有名なお菓子が製造期日を偽って販売されていたり、産地を偽装した食材を出している料亭などもありました。これら一連の事件を受けて、食品業界への消費者の信頼は大きく揺らぎました。

食品業界への不信

自分が利用している店や購入している商品も何らかの偽装をしているのでは?と多くの消費者が食品業界へ不信の目を向ける中、各メーカー・店舗は対応を迫られました。どうすれば消費者の信頼を取り戻す事が出来るのだろうか?この答えを求めて暗中模索、努力する日々が続きました。

食品衛生規格という概念

それまで食品会社がそれぞれ個別に行っていた食の安全への取り組みですが、もっと包括的な取り組みが必要ではないかという考えが食品業界で広がっていた頃、世界でも大きな動きがありました。
食品の安全を確保する国際的な規格の確立です。当初は、世界の様々な地域でつくられていた国際規格も、時を経つにつれ統一されやがて、世界基準ともいうべき規格が出来上がりました。

2000年、欧州においてBSE(狂牛病)問題やダイオキシンなど毒性物質の食品事故の発生、及び遺伝子組み換え作物等に起因する食の安全への関心の高まりを受けて、「食品安全白書」
が発表されると、時を前後して、GFSI(Global Food Safety Initiative)が設立され、食の安全へ取り組む国際的な枠組みが提唱されました。

FSSC22000とは

FSSC22000は、そのGFSIによって承認された食品衛生規格です。FSSC22000とは、1960年代からあった食品安全管理規格HACCPを含むISO22000を発展させたものです。HACCPについて補足で説明すると、元々はアメリカで宇宙食の開発に際して定められた規格でしたが、その有用性が認められて世界各国で採用されるに至りました。

その発展形ともいえるのが、前述のFSSC22000です。HACCPの食の安全性を確保するための方法論からさらに一歩踏み込んで、具体的に食品を生産している現場での仕組みづくりを規定しています。

まとめ

今回の記事を読んで、FSSC22000に興味を持たれた方は是非、ご自身でも詳しくお調べになってみて下さい。FSSC22000の重要性がより理解できると思います。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/