HACCPと宇宙食の深いつながり

HACCP(ハサップ)は2021年に日本国内でも完全義務化され、食品安全を国際基準で守る衛生管理の代表的な手法となっています。様々な危害要因を分析して排除するHACCPですが、実は宇宙食との関連が非常に高い事でも知られています。今回は、HACCPと宇宙食の関連性について解説します。

HACCPとは

HACCPとは国際的な衛生管理手法の一つであり、国内では2021年の6月に完全義務化されました。HACCPのHAは「危害要因分析」を意味しており、CCPは「重要管理点」を意味しています。主な目的は製造工程を細分化し、工程ごとの衛生管理とリスクを管理する事です。

製造工程を細分化する事により食品事故が発生した際、危害の要因となる物を迅速に発見・対応する事が可能となります。また、HACCPを構築するために「7原則12手順」と呼ばれるガイドラインがあります。これは国連機関であるFAOとWHOが合同で策定した食品規格であり、世界187ヶ国とEUがHACCP導入のために用いている規格となります。

このようにHACCPは世界中の国々で導入されており、食品の安全を守るために存在します。そんなHACCPですが実は宇宙食との関連が非常に深いとされています。次項ではHACCPと宇宙食の関連性について解説します。

宇宙食とは

宇宙食とは文字通り宇宙に滞在する「宇宙飛行士に提供される食品」を指します。宇宙は地球とは違った環境にある事から、宇宙食には様々な工夫が施されています。宇宙食に施されている工夫には、次に挙げる様な物があります。

〇宇宙食の工夫
●健康維持のための栄養調整
●微小重力環境で飛散しない食品と容器
●長期保存が可能
●限られた調理設備でも美味しく食べられる
●閉鎖的な空間内の衛生管理

その他たくさんの工夫が施されています。特に注目したいのが「閉鎖的な空間内の衛生管理」の項目です。宇宙飛行士は長期滞在する上、閉鎖的な環境で生活しなければなりません。そのため菌などが繁殖しやすい食品は、衛生面での管理が非常に厳しく行われています。

ここで登場するのがHACCPとなります。宇宙食の厳しい食品衛生管理と、HACCPには切っても切れない関連があるのです。HACCPと宇宙食の関連性について解説します。

HACCPと宇宙食は関連がある?

時は1960年代まで遡ります。1960年代の人類は宇宙へ想いを馳せて、宇宙ロケット開発を始める時代となります。地球とは違う環境である宇宙で宇宙飛行士が安全に食事を出来るよう、NASAが食品メーカーと構想したのが宇宙食の始まりでした。

そして、宇宙食の誕生とともに生まれたのが衛生管理手法である「HACCP」です。徹底した衛生管理手法であるHACCPをNASAが1971年に発表し、それ以降は様々な国で注目を浴びるようになります。特に1980年から1990年に発生した大腸菌O157の集団中毒を経て、世界中にその存在が知れ渡る事となります。

その後、前述したように国連機関で採用されるようになると、HACCPは瞬く間に国際的な食品安全基準となります。国内では2018年に制度化されて2021年には完全義務化が果たされ、食の安全を確保するのには欠かせない制度となりました。HACCPは宇宙開発の副産物として人類を大きく支えています。

まとめ

宇宙食開発のために生まれた衛生管理手法がHACCPです。食品が引き起こす事故は命をも左右しかねない事であり、未然に防ぐためにHACCPは大きな役割を担います。HACCPの背景を知る事で、衛生管理手法の理解を深める事が出来ます。

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