冷凍食品が膨らむのはなぜ?原因と防止策を徹底解説

冷凍食品を購入したり自宅で保存したりする際、袋や容器がパンパンに膨らんでいるのを見たことがある方も多いでしょう。「中で何か腐っているのでは?」「ガスが発生している?」と不安に感じることもあります。今回は、冷凍食品が膨らむ理由を科学的に解説し、正しい見極め方や防止策についてご紹介します。

目次

  1. 冷凍食品が膨らむメカニズムとは
  2. 考えられる3つの主な原因
  3. 腐敗との違いを見極めるポイント
  4. 解凍時に注意すべき点
  5. 膨らみを防ぐ保存のコツ
  6. 業務用・販売用での対処法
  7. まとめ

1. 冷凍食品が膨らむメカニズムとは

冷凍状態でも食品は「静止」しているわけではなく、温度変化や成分の変質によって容器や包装に影響を与えます。密閉状態で冷凍すると、中に残った空気や水分が凍って膨張し、パッケージが膨らむことがあります。また、温度変動による再凍結などで、内部の圧力が変化することも原因になります。

2. 考えられる3つの主な原因

1つ目は空気が密閉されていた状態で水分が氷になって膨張する現象です。これは基本的に自然な物理的変化であり、特に問題はありません。
2つ目はガスの発生です。食品が冷凍される前にすでに微生物の活動が進んでいた場合、冷凍後もわずかに発酵・腐敗ガスが残ることがあります。
3つ目は温度差による真空パックの膨張です。輸送中や家庭の冷凍庫での開閉時に、冷気と常温の空気が入れ替わり、内部圧が上がることがあります。

3. 腐敗との違いを見極めるポイント

食品の袋が膨らんでいるからといって、すべてが「腐っている」とは限りません。見極めのポイントは臭い、色、液漏れです。
開封して異臭がある場合、または明らかにドロドロしていたり、変色していたりする場合は廃棄が妥当です。
一方で、冷凍直後や未開封で、匂いや見た目に問題がない場合は、冷凍時の水分膨張によるものと考えてよいでしょう。

4. 解凍時に注意すべき点

膨らんだままの袋を急激にレンジ加熱すると、パッケージが破裂する可能性があります。解凍時は、パッケージに小さな穴を開けるか、皿に移し替えてから加熱するのが安全です。また、解凍してから強いガス臭や液漏れが見られる場合は、食べずに廃棄を検討しましょう。

5. 膨らみを防ぐ保存のコツ

家庭で冷凍する場合は、空気をしっかり抜いて密閉することが最も重要です。ジップロックや真空パック器を活用し、なるべく平らにして冷凍することで膨張を防げます。
また、庫内の温度を一定に保ち、頻繁な開閉を避けることで余計な膨張のリスクを減らせます。

6. 業務用・販売用での対処法

業務用冷凍食品では、パッケージの「膨らみ」はクレーム対象になり得ます。冷凍直後の工程で空気を含まない真空状態で包装する、パッケージ材に圧力耐性のあるものを使用する、温度管理ロガーを導入するなどの対策が有効です。
また、パッケージに「膨らむことがありますが品質には問題ありません」と記載するなど、事前説明も消費者への安心につながります。

7. まとめ

冷凍食品の膨らみには、自然な物理現象と、注意すべき品質劣化の両方が存在します。パッケージの状態だけにとらわれず、臭いや状態を丁寧に確認することで、安全に冷凍食品を活用できます。

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