生パスタのプロが知るべき選び方とメニュー展開

飲食店で「麺」の差別化を図るなら、乾麺ではなく「生パスタ(生麺)」という選択肢が強力です。生パスタ製麺所で作られる業務用仕様の生麺は、多加水・もちもち食感・茹で時間短縮・ソースとの絡みなど、乾麺にはないメリットを持っています。ラーメン店でもイタリア料理店でも、自店の世界観に合わせて生麺を導入することで、メニューの幅・ブランド力を高めることが可能です。この記事では、飲食店のまたとない武器となる「プロ用生パスタ」の特徴と導入ステップを整理します。

目次

  1. 業務用生パスタ(生麺)とは何か?
  2. 生パスタ麺の特徴と飲食店でのメリット
  3. 製麺所・仕入れ先を選ぶチェックポイント
  4. 飲食店での導入ステップ:ラーメン/イタリアン共通
  5. メニュー展開・活用アイデア
  6. まとめ

1. 業務用生パスタ(生麺)とは何か?

業務用生パスタとは、デュラム小麦や卵、小麦粉、塩、水などを練り、乾燥させずに水分を含んだ状態で製造された麺です。たとえば、ある製麺所では「生パスタは乾麺ではできない『モチッとした食感』を実現できる」と説明されています。
また、業務用生パスタ製麺所では押出式・ロール式など製法を使い分け、幅広麺・平打ち・多加水など多様な仕様を小ロット/オリジナル対応で提供しています。

2. 生パスタ麺の特徴と飲食店でのメリット

生パスタ麺の特徴として、次の点が挙げられます。

  • 多加水・水分を含んだ製麺により、もちもち・ツルツル・しっとり感が出せる。
  • 茹で時間が短く、即時提供向きの製品が多い。
  • ソース(またはラーメンスープ)との絡みが良い。特に飲食店向けに「生麺が水分をよく吸う」性質を活かして設計されたものがあります。
  • オリジナル仕様(形状・加水率・素材)による差別化が可能。製麺所が「オリジナル生パスタ」を承る旨を記しています。

飲食店にとってのメリットとしては、

  • 自店の麺に存在感を持たせられ、「ここだけの麺」の訴求ができる。
  • 提供スピード・茹でオペレーションが安定しやすく回転率改善につながる。
    -冷凍・テイクアウト・持ち帰りにも対応しやすい仕様があるため、販売チャネルの拡大も期待できる。

3. 製麺所・仕入れ先を選ぶチェックポイント

仕入れ・製麺所選びの際には以下の項目をしっかり確認しましょう。

  • 希望する麺仕様(太さ・幅・平打ち・加水率・素材:例 デュラムセモリナ、小麦、もち小麦)をオーダーできるか。
  • 飲食店仕様で「茹で時間」「伸び耐性」「湯戻り」「持ち帰り/冷凍対応」について相談可能か。
  • 製造実績や外食業向け業務用仕様の実例があるか。
  • ロット数・納品頻度・保存条件(冷蔵・冷凍)・在庫管理が店舗の運営に合っているか。
  • 無添加・保存料の有無、衛生管理体制、サンプル提供の有無。
    例えば、ある専門卸サイトでは「小ロット・当日発送」や「OEM対応」などが業務用生パスタ製麺所の特徴として紹介されています。

4. 飲食店での導入ステップ:ラーメン/イタリアン共通

ステップ1:コンセプト整理
自店で「どんな麺を提供したいか」を明確にします。ラーメン店なら「もちもち多加水平打ち麺」「低加水ストレート麺+もち食感」、イタリア料理店なら「手打ち風平打ち生パスタ」「デュラム100%+幅8mm」など。

ステップ2:製麺所と相談・仕様設計
製麺所に連絡し、麺仕様(形状・素材・加水率・茹で時間)や納品/保存条件を伝えます。サンプルを試して食感・茹で上がり・ソース絡みを検証します。

ステップ3:試作・店舗検証
実際に店舗でスープやソースと組み合わせ、茹で時間や提供スピード、伸び具合、仕上がり状態を確認。スタッフへのオペレーション共有も行います。

ステップ4:導入・運営体制整備
本製造・納品契約を締結し、定期納品・在庫管理・提供手順を確定します。メニュー名・POP・SNS投稿など販促準備も並行。

ステップ5:モニタリングと改善
提供後、お客様の反応・リピート率・オペレーションの効率・在庫ロスをモニタリングし、麺仕様・提供手順・保存管理を必要に応じて見直します。

5. メニュー展開・活用アイデア

  • 「○○専用生麺使用」など麺の差別化をメニュー名・POPで訴求。
  • ラーメン店の場合:「もち小麦+生パスタ製麺所監修麺」「平打ち多加水麺の冷やしラーメン」など新食感を打ち出す。
  • イタリア料理店の場合:「生パスタ製麺所×当店オリジナル生パスタ麺」「日替わり手打ち風麺を使ったラーメン風パスタ」などクロスメニュー展開。

6. まとめ

業務用生パスタ(生麺)は、飲食店にとって麺の差別化・提供スピード・販促訴求の観点から非常に価値ある素材です。ラーメン店でもイタリア料理店でも、自店のコンセプトに合わせて製麺所と連携し、オリジナル仕様を作り上げることで「ここだけの一杯」「ここだけの麺」を演出できます。導入には検討項目や準備が必要ですが、正しく運用すればメニュー力・ブランド力・収益性の向上につながる強力な武器となります。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。

株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト

http://www.kannoseimen.com/