FSSC22000は国際的に認められた食品安全マネジメントシステムであり、導入・維持には全従業員への適切な研修が不可欠です。特に製造現場・品質管理・経営層が共通認識を持ち、安全性と品質を担保するための教育体制は、認証取得後の継続的改善にも大きく影響します。この記事では、FSSCの研修を成功させるための具体的なステップを、現場で活用できる視点からわかりやすく解説します。
目次
- 研修の目的と必要性を理解する
- 対象者ごとの研修内容を設計する
- 研修プログラムの計画と実施方法を定める
- 理解度の確認と評価方法を設ける
- 記録の管理とフォローアップを行う
1. 研修の目的と必要性を理解する
FSSC研修の目的は、「食品安全文化の醸成」と「規格要求事項の理解促進」です。FSSC22000では、ISO22000に基づく食品安全マネジメントシステムに加え、前提条件プログラム(PRP)や追加要求事項への対応が求められます。これらは単なる書類上のルールではなく、従業員一人ひとりの行動や判断に深く関わるため、知識の習得と意識改革が重要です。
2. 対象者ごとの研修内容を設計する
現場での混乱を防ぎ、効果的な研修を行うためには、役割別に内容を最適化する必要があります。
- 経営層:FSSCの全体像、リスクベース思考、食品安全方針の重要性
- 品質管理担当:HACCPの応用、逸脱時の対応、内部監査の進め方
- 現場従業員:手洗い、清掃、交差汚染防止などPRPに直結する行動指針
- 新入社員:食品安全の基礎知識、報告義務の理解、会社の衛生ルール
このようにレベルと業務内容に応じて構成することで、形だけの研修にならず、実践的な内容になります。
3. 研修プログラムの計画と実施方法を定める
研修は一度きりで終わらせず、初回研修・定期研修・臨時研修などを組み合わせて実施します。
- 初回研修:新任者に対して基礎から説明し、業務開始前に食品安全文化を植え付ける。
- 定期研修:年1回〜2回を目安に、FSSC要求事項や手順の見直しを共有。
- 臨時研修:事故や不適合発生時に、再発防止策の徹底と現場の意識改革を目的に実施。
また、eラーニングや現場OJTとの組み合わせにより、時間や場所の制約にとらわれずに実施可能です。
4. 理解度の確認と評価方法を設ける
単なる受講で終わらせず、「理解しているかどうか」の確認が重要です。理解度のチェックには以下の方法が有効です。
- 小テスト(選択式・記述式)
- 作業手順のロールプレイ
- 現場での指差し確認演習
- グループワークやケーススタディによる討議型評価
誤答の多かった項目は、今後の研修で重点的に取り上げるべきポイントとして活用されます。
5. 記録の管理とフォローアップを行う
FSSC22000では、研修に関する記録の保存が義務付けられています。具体的には以下の情報を整理します。
- 実施日
- 参加者名簿と署名
- 研修内容(資料添付)
- 理解度テストの結果
- 講師のコメントや課題のフィードバック
さらに、OJTの観察記録や行動の改善状況もあわせて記録すると、監査時の評価が高くなります。
6. まとめ
FSSC22000における研修は、単なる“教育”ではなく、組織全体で「食品安全文化」を構築していくための戦略的活動です。形式的な実施ではなく、現場に根差した内容と継続的な改善こそが、信頼される食品製造・提供の土台を築く鍵となります。これから導入を検討している企業も、まずは「誰に、何を、どう伝えるか」を明確にし、スモールスタートで進めていくことをおすすめします。
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