食品衛生管理の国際基準として取り入れられている「HACCP」ですが、日本で導入している食品業者は少なく、約三割程度というデータがあります。また、2020年には東京オリンピック(パラリンピック)開催によって、よりHACCPを全業種に取り入れることを検討されています。今回は、このHACCPの導入がどうして必要であるのか、また導入する方法についてまとめましたので、一緒に見てきましょう。
■HACCPシステムの概要
HACCPとは、衛星管理を科学的な根拠(原材料の導入、製造、梱包、出荷を分析し食品汚染の危険を回避)にもとづいて行うもので、その方法についても記録や監視され、すぐに対策が可能にできるような仕組みをつくりあげています。
なぜ、このような方法が必要とされているのかというと、以前の衛生管理の一般的な「消毒・手洗い」という方法では、選んだ製品だけに品質検査を行っていたため、一部の製品に汚染があった場合において流通してしまう危険があり、また、より良い事後分析・衛生管理を検討するためにはHACCPを導入するメリット(HACCPは全行程が記録・監視される)があるのです。
■HACCPシステムを導入する方法って?
結論からいうと、「第三者機関の審査」に合格しなければHACCPの導入はできません。また、衛生管理の専門的な知識をもった人の育成も必要で、この育成した人員でチームを組んで「製造工程の一覧化・製品の分析」をし、危険な因子になるようなものを避けていく管理方法を考えていくのです。
このHACCPの導入している日本の大企業は8割なのですが、小規模な企業の場合においては、専門的な知識をもつ人員を見つけることが難しいこと等を背景に、小規模な企業のHACCPの導入率は2割を下回っている現実があります。そこで考えられたのが、HACCPの専門知識を持つ人の派遣であり、その人材の専門的な力をかりることによって、導入をすることが可能となっています。
しかし、上記でも少し記載しましたが、HACCPを導入することは、費用(審査費用・更新料)がすくならずかかります。ですが、HACCPを導入することで、得られる効果(ブランド力・生産性の向上)は大きなメリットといえますので、このような企業スタイルでいくのであれば、今後検討する価値はあるといえるのではないでしょうか。
■HACCPシステムを導入する必要性とは?
国際的な取引の場で安全性をアピールするため、必要性がでてきているHACCPの導入ですが、とくに台湾や中国ではHACCPの導入の義務化で、世界に食品の安全性をアピールしています。それに比べ、日本は高齢化社会において高齢の方が増えたこともあって、食品の健康被害が生じる傾向もでてきたため、これまで以上の食品の安全性が必要になっているといわれています。
このようなことが背景として、2020年の東京オリンピック(パラリンピック)を機会として、日本の食品の安全をすべての業種に適用するため、HACCPの導入が目指すことになったのです。
■HACCPの導入で、日本の食品の安全性をアピールできる
いかがでしたでしょうか?このように、HACCPとは国際的な基準で食品の安全性をアピールでき「ブランド力・生産性の向上」などのメリットがあるものです。また、日本においては高齢の方の増加により、より食品の安全を意識していることも今後HACCPの導入する背景となっており、2020年の東京オリンピック(パラリンピック)を機会に、日本の食品の安全性を国外にアピールできる良い機会となるのではないでしょうか。
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