日々食卓に欠かせない冷凍食品のお惣菜、一人暮らしやお年寄りなど、多忙な共働きの方達に欠かせない強い味方ですが、その消費期限ってどの程度なのか気になりますよね。今回は冷凍食品となったお惣菜が、どのくらいの期間持つのか見ていきましょう。
■消費期限と賞味期限何が違うの?
冷凍食品のお惣菜や食品を購入したら、良く聞くのが賞味期限と消費期限ではないでしょうか。違いを考察していきたいと思います。
◎賞味期限
賞味期限が記載される食品として主なものは、お菓子、カップ麺、レトルト食品などです。基本的に該当する食品を購入した時、美味しく食べられる期限として設定されています。日持ちのするものであれば、表示された期限を過ぎても食することはできますが、味は保証しませんとされる期限となります。ただし注意してほしいのは、設定した期限を過ぎた場合、完全に腐敗しない可能性がないともいえないことです。
◎消費期限
消費期限が設定される代表的な食品は、生もの、牛乳、スーパーのお惣菜などです。賞味期限と違い日持ちしないので、しっかり期限を守らなければ食中毒や体調の変化が起きますから、表示された期限を過ぎた場合、一切品質を保証しませんと言うことになります。消費期限は賞味期限とは違い必ず守らなければいけない期限になります。
冷凍食品のお惣菜の場合、消費期限、賞味期限どちらが記載されているかは、商品によって異なりますし、両方の期限を記載しているものも存在します。通常の食品同様、各種設定された期限を守って利用することが基本となります。
■冷凍なら開封しなければ期限オーバーでもOK!?
結論から言うとNGです。よく、冷凍していれば長期保存可能で、消費期限や賞味期限を過ぎても大丈夫だと考える方も多いですが、現実的には仮に未開封であっても冷凍食品の長期保存には次のような問題があります。
①冷凍温度を一定に保つことが難しい
冷凍食品のお惣菜の保管場所といえば、冷凍庫ですよね。この冷凍庫、皆さん毎日何回もあけることがあるのではないでしょうか。実は冷凍庫を開け閉めする度に、庫内の温度は常に変化し、時には冷凍食品の保管推奨温度を大きく上回ってしまいます。こういった環境は冷凍食品に大きなダメージを与えます。
②冷凍食品の再冷却はNG
冷凍食品の保管場所たる冷凍庫の温度を一定に保つのは、基本的に無理があるということは先に述べたとおりですが、実は一旦温度が上がった冷凍食品を再度冷凍することは、賞味期限はもちろん消費期限も短くしてしまうことに繋がります。特に開封したり一旦加熱した冷凍食品は、その段階で雑菌が繁殖しやすい状況を作り出していますので要注意です。
③仮に一定の低温状態を保てても水分がすべて抜けてしまう
冷凍という保管方法は、言い換えると食品内の水分を凍結する行為でもあります。水は凍る際にその体積が増えることは、小学校の理科の実験でも皆さんよくご存じでしょう。体積が増えるということは、食品内部の水分が外に出てくることに繋がりますし、外に出てきた水分はさらに霜となってしまいます。
■冷凍食品であっても消費期限内に食すべし
冷凍食品のお惣菜は、食材から調理した惣菜に比べれば十分長期保存することが可能ではありますが、冷凍といった保管方法自体、食品の劣化を完全に抑えることのできる魔法ではありません。消費期限・賞味期限をしっかりと確認し、美味しく安全に食べる習慣を身に付けていきましょう。
株紙会社カンノの冷凍食品のお惣菜は、安心・安全をお約束する表示義務についても、消費者の皆様がきちんと把握できるよう、対応させていただいております。安心してお召し上がりください。