冷凍食品は、基本的に急速冷凍されている食品です。その食品を一旦解凍してから、余ったものを保存するのに再度冷凍することは適切なのでしょうか?見ていきましょう。
■品質が保たれる期間はどのくらい?
まず、冷凍庫には、ツースター、スリースター、フォースターというものがあります。ツースターはJIS規格で、室内温度が‐12℃で保存期間の目安は約1か月となっており、スリースターの冷凍庫は、‐18℃以下と決められています。また、冷凍機能(急速冷凍)を備えているフォースターの冷凍庫も同様に、‐18℃以下と決められています。
いずれの規格も、実験の結果では、冷凍室内の冷凍食品は、4か月くらいは品質に問題ありませんでしたが、さまざまな冷凍庫の使用状況を勘案し、安全を見て少し短めに考えると、未開封であれば2~3か月間、購入時の品質が保たれると考えて良いでしょう。
ただし、ドアポケットに保存をした場合は、ドアの開け閉めの度に、冷凍食品が外気の温度の影響をそのまま受けますので、品質が保たれる期間は1~2か月と短くなります。
一度、開封したものを、保存する場合は、包装袋の中の空気をしっかりと抜き、口を堅く閉じて、手早く冷凍室へ戻しましょう。ジッパー付きの袋に入れて密封するとより良いでしょう。
■一度封を切ったものは再度冷凍していいのか?
一度、封を切って残ってしまった冷凍食品、どうしていますか?再度冷凍している方も多いのではないでしょうか? 結果からいいますと、保存料を使用していない商品もあるため、解凍された食品は雑菌が生じてしまうため再冷凍は避けた方が良いです。
また、冷凍保存されている食品なのですから、「賞味期限を多少過ぎても食べられる。」と思う方もいるかもしれませんが、これも避けた方が良いです。
何故ならば冷凍食品は、‐18℃で保存されているものが多いです。確かに、上記で説明した通り、冷蔵庫は‐18℃に保たれていますが、ドアの開閉数が多く、外気を取り入れるため、品質を保持する‐18℃を保つことは難しいのです。
また、家庭に置く日数が経てば経つほど、冷凍食品に含まれる油が酸化して味が落ちることが考えられます。揚げ物だけでなく、肉のミンチや麺同士がくっつかないようパスタにも油が使われているので注意が必要です。必ず賞味期限以内に食べきりましょう。
■まとめ
解凍して再冷凍することは好ましくありません。冷凍食品だからといって、いつまでも保存はできませんので、賞味期限はしっかりと守り冷凍食品をお召し上がりください。
株紙会社カンノの冷凍食品のお惣菜は、安心・安全をお約束する表示義務についても、消費者の皆様がきちんと把握できるよう、対応させていただいております。安心してお召し上がりください。