【FSSC】とは、世界の規格に応えられる「食品安全管理システム」ということになります。現在、日本だけでなく世界は諸要因により食料問題がおきています。食品安全を考え海外から輸出入する際、何らかの基準がなければ他の国々との取り引きが不安です。そこで今回、初めての世界食品安全規格であるFSSC(略)を取りあげ、今後の展開などを中心に解説します。
FSSCの正式名称は?
正式には【FSSC22000】と言われ、【Food Safety System Certification】の頭文字を取って【FSSC】の正式名称に成っています。この略式名称(FSSC)の下地になっているものがあり、それは3つの部分から構成されています。
一つ目は、FSSCからの追加要求事項です。追加事項には、要員の監督、投入材料の管理、サービス支援業務管理、食品の防御、食品偽装の防御、アレルゲンの表示、製品のラベル表示、作業環境のモニタリングなど詳細にわたり項目の追加要求事項がなされています。
二つ目は、【ISO22000】というものです。これは食品の生産から加工、出荷を経て家庭の食卓に至る全ての過程に入りこむ危害を防御する仕組みです。HACCPからの「食品安全のリスク分析」と「品質管理システムの考え方」を組み合わせたものです。
三つ目は、セクターPRPと言われるものです。前提条件プログラム(PRP)と言われている部門規格で業界の分野ごとに定めた規格のことです。そして、これは「IOSなどの国際規格とJISやJASの国内規格」での不足部分を補っています。
この【FSSC】は、世界規模の食品安全レベルを一定以上に維持することを目的とした認証システムであり、消費者に安全な食をお届けすることを主眼としています。
バージョンアップされる?
【FSSC】はバージョンアップの頻度が、多いことで知られています。なぜか?それは世の中で食品事故が起こると、その対策について新たな要求事項が加わるからです。【ISO規格】では、10年を単位として規格の変更がされるのに対して、この「規格」は1年、 2年でバージョンアップを行います。
根本から変更されるようなことはないですが、バージョンアップに対してどの程度対応の必要があるかを自社で確認して対応することが必要です。審査機関でも支援と対応の速さは、充実体制が異なりますので、機関を選ぶ1つの基準になる可能性はあります。
世界の食の安全規格は拡大する
国際食品安全イニシアチブ(GFSI)が承認した認証スキームである、この【FSSC】は近年で食品製造業だけでなく、食品梱包材製造業やその他の業種まで波及しています。
日本国内でも、この規格認証を取り入れて事業展開する食品業界は増えています。認証の取得と維持にかかる費用と企業の人員負担がかかりますが、それ以上に品質の向上、クレームの減少、取引先からの信頼が上がる、など数々のメリットがあります。
食品の問題は、日本だけの問題ではなく、世界貿易で輸出入に参与し海外への事業進展を考えるなら、取得必須の規格です。実際多くの国で認証の取得に動き始めています。
まとめ
FSSCと略された国際的な食品安全管理規格とその認証は、日本国内を始め世界に広がっている状況があります。今後バージョンアップを重ねながら拡大していくでしょう。安全な食品は国内だけでなく世界の課題でもあります。
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