FSSC 22000の監査とは?食品製造現場が知っておくべき審査の全体像

FSSC 22000の監査とは?食品製造現場が知っておくべき審査の全体像

食品業界で国際的な信頼を得るために、FSSC 22000の取得は大きな意味を持ちます。しかし、その認証を取得・維持するために不可欠なのが「監査(審査)」のプロセスです。FSSC 22000の監査は一度取得すれば終わるものではなく、継続的に現場の運用と改善が求められます。ここでは、FSSC 22000の監査に必要な知識と準備を、ステップ形式でわかりやすく解説します。

目次

  1. FSSC 22000監査の目的を理解する
  2. 監査の種類を把握する
  3. 監査前の準備を行う
  4. 審査当日の流れとチェックポイントを知る
  5. 監査後の是正措置を適切に対応する
  6. 認証維持のための継続的な取り組み
  7. まとめ

1. FSSC 22000監査の目的を理解する

監査の第一の目的は、構築された食品安全マネジメントシステム(FSMS)がFSSC 22000の要求事項に適合し、適切に運用されているかを第三者が評価することにあります。つまり、「書類が揃っているか」だけではなく、「現場で実際に機能しているか」を見られるのがFSSCの監査の特徴です。この監査を通じて、自社の運用体制に隠れたリスクや改善点を洗い出すことができ、食品安全の強化につながります。

2. 監査の種類を把握する

FSSC 22000の認証プロセスでは、初回認証の際にステージ1とステージ2の監査が実施されます。ステージ1では、マニュアルやHACCP計画など文書類の整備状況を確認し、審査の準備ができているかを見られます。ステージ2では、実際の製造現場における運用状況や従業員の行動などが詳細にチェックされます。

認証取得後は、毎年「サーベイランス監査(維持審査)」が行われ、3年ごとに「更新審査」が実施されます。更新審査はステージ2と同等の深さがあり、再認証の可否を判断される重要な節目です。

3. 監査前の準備を行う

監査でスムーズに対応するためには、日ごろから必要な書類や記録を整備しておくことが欠かせません。食品安全方針や目標の記録、HACCPプラン、CCPの管理記録、教育訓練記録、内部監査やマネジメントレビューの結果、是正措置の履歴など、多岐にわたる書類が求められます。特にFSSCでは、フードディフェンス・フードフラウド対策、アレルゲン管理なども含まれているため、それらの項目も文書化しておく必要があります。

また、現場の従業員が自社の食品安全方針や手順について理解しており、監査員の質問に答えられることも評価対象です。定期的な従業員教育とロールプレイによる練習が有効です。

4. 審査当日の流れとチェックポイントを知る

審査当日は、監査員が会社の方針説明を聞いた後、現場を巡回しながらヒアリングと書類確認を行います。チェックポイントは以下のようなものが含まれます。

・CCP(重要管理点)のモニタリングが計画通りに実施されているか
・異物混入対策(ゾーニングやフィルター、金属探知機)が機能しているか
・アレルゲンの交差汚染防止策があるか
・作業員の衛生管理(手洗い、着衣ルールなど)が徹底されているか
・設備や清掃ツールのメンテナンス状況
・緊急事態対応の訓練や文書の整備状況

監査員は書類だけではなく、実際の作業や記録の整合性を確認します。「見せるためだけの運用」ではなく、現実に機能しているかどうかを評価されるのが特徴です。

5. 監査後の是正措置を適切に対応する

監査後には、「不適合」とされた項目があれば、是正計画を提出し、期限内に対応しなければなりません。軽微な不適合であっても記録として残されるため、再発防止策を含めた実効的な対応が求められます。重大な不適合があった場合は、改善後に再監査が必要となることもあります。

是正措置には「原因分析」「是正処置の実行」「効果の確認」の3ステップがあり、関係部署との連携と記録の整備が欠かせません。監査は「通れば良い」ものではなく、「次につながる改善のチャンス」として捉えることが大切です。

6. 認証維持のための継続的な取り組み

認証を維持するには、単に監査の直前だけ対応するのでは不十分です。日々の業務の中でPDCA(Plan-Do-Check-Act)を回し、継続的改善を意識したマネジメントが必要です。特に次のようなポイントに取り組むことが望まれます。

・内部監査を定期的に行い、現場の状況を客観的に把握する
・変更管理や新製品導入時には、HACCPの見直しを忘れない
・従業員教育を年1回以上実施し、意識レベルを維持する
・トラブル発生時の対応を迅速かつ記録に残す
・取引先からのフィードバックを活用し、信頼性向上に努める

このように、FSSC 22000は企業の食品安全文化の成熟度を高めるためのフレームワークでもあります。

7. まとめ

FSSC 22000の監査は、食品事業者にとって単なる義務ではなく、現場の仕組みを見直し、信頼される食品安全体制を構築するための重要なプロセスです。文書整備、現場の実践、是正対応、継続的な改善。このすべてをバランスよく行うことが、監査を乗り越えるカギとなります。

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