HACCPとは「Hazard」「Analysis」「Critical」「Control」「Point」というそれぞれの頭文字で、「危害分析重要管理点」と翻訳されることがあります。日本ではHACCPの義務化により、さまざまな企業がHACCPを導入し、製品の品質を向上させ、未然に不良品の出荷を防ぎ、問題が発生したときの原因究明に役立てています。
今回は、HACCPの運用に適した設備の詳細、注意点についてご紹介します。
目次
1.施設の立地や周辺の環境に関する注意点とは
2.施設の構造や設備の配置に関する注意点とは
3.空調・換気設備に関する注意点とは
4.その他の注意点とは
5.まとめ
1.施設の立地や周辺の環境に関する注意点とは
初めに、ネズミや害虫の混入に気をつける必要があるでしょう。製造施設を設ける際、施設内に虫やネズミが入りにくい構造にすることや、またこれらが排水口などで増殖しないような仕組みすることも大切です。そして、風向きや排水の点に注意することです。風の吹く方向によっては塵埃が工場内に入らないよう、土地の高低差によって排水がしにくくならないよう注意する必要があるでしょう。
2.施設の構造や設備の配置に関する注意点とは
どこにどんな設備を配置するかは重要な要素になります。
設計段階から業務工程をイメージしておくと無駄な設備を増やさずに済みます。
いわゆる、「更衣室で着替える」「エアーシャワーを浴びる」「長靴を履く」という一連の業務フローをイメージする場合、作業着に着替えた後にエアーシャワーがあったほうが作業は簡素化でき、衛生面も強化できます。
3.空調・換気設備に関する注意点とは
特に注意しておきたいのは古い空調機です。エアコンは古くなってくると、排気口からゴミが噴き出してくる恐れがあります。また換気扇にも注意が必要でしょう。周辺にゴミ置き場があってハエがたかってしまうという可能性もあります。また、汚染区域から清潔区域へ空気が流れ込まないようにすることや外気から空気を取り入れる場合はフィルターを設置することが必要になります。
4.その他の注意点とは
その他の注意点についてご紹介します。
・トイレを作業室から直接出入りできないような場所に設置すること
・手洗い設備は自動水洗など直接手が触れないような設備にすること
・長靴の殺菌槽を必ず通る場所に配置をすること
・直接ドアノブに触れないよう自動ドアを取りつけること
・床や壁、天井を洗浄しやすい仕様にすること
・埃がたまらないように、照明器具は埋込式のものを選ぶということ
5.まとめ
今回は、HACCPの運用に適した設備の詳細、注意点についてご紹介しました。
菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
公式サイト
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