食品業界での衛生管理の仕方としてHACCPという手法があり、HACCPを導入する価値や意味合いからこれを取得する企業が増えてきました。そして、HACCPに関連する資格もいくつかあります。HACCPを導入していても、活用できていないとただの肩書きにしかならず、逆に導入した企業の管理者や責任者等がHACCPに関する資格を持っていると、導入しているだけの他の企業よりさらに安全性や信頼、信用性の向上にもつながります。それでは一緒に見ていきましょう。
■HACCP関連の資格
HACCPに関わる資格といっても、国が指定しているものや国家試験、ましてや公的な資格ではありません。民間規模での団体や学会が独自に設定した資格になります。HACCPに関する資格は、大きくわけて3つあります。
◎HACCP普及指導員
この資格は、HACCPに関する知識を持っていて、その構築や検証を実行することが出来ます。主に中小事業からのHACCP導入に対応することが出来ます。また、この資格は「食品衛生管理士制度」という1960年代の資格が元となっていて、公益社団法人日本衛生協会によって設けられている資格です。
この資格を取得するには、研修を受けて、普及指導員の申し込みをする必要があります。試験はありません。
◎HACCP管理者資格
この資格を所有している人は、HACCPのシステムにおいて相当の知識を持っていると認定されています。また、食品衛生法第13条に記載されている「総合衛生管理製造過程に関する承認」を満たす項目でもあります。こちらの資格は日本食品保蔵科学会という学会によって設けられている資格です。
この資格を取るには、大学や専門学校で該当する単位を取り、先述した学会が主催するワークショップに参加することが資格取得の条件になっています。
◎HACCPリーダー(食品安全管理技術者)
この資格所有者は、HACCPに関する構築から運営において全ての中心になることが出来ます。こちらの資格は、一般財団法人日本規格協会によって設けられています。
上記2つの資格とは違い、ある程度の期間の実務経験が必要となります。
■HACCPに関する資格を取ってスムーズに導入・管理を行おう
HACCP導入において資格を持っていなければならないことは無いですが、資格をどれか1つでも持っていると導入から管理までより確実で安全に行うことが出来ます。
導入する企業の上司や管理者が1人でも所有しているだけでも資格を持っていない他の企業よりはその企業の信頼性や顧客の向上が見込めるでしょう。
株式会社カンノのHACCPに関する取り組みについて、ご質問等ありましたらお気軽にお問合せください。