中華麺(生麺)を蒸して使う方法

生中華麺を扱う調理といえば、「ラーメン」が代表的ですが、ラーメンの調理法では中華麺は茹でて利用します。しかし、中華麺は蒸して調理することもできます。その代表的なメニューは「焼きそば」です。通常、焼きそばは蒸し中華麺を使用するのですが、生中華麺から作ることができます。

生中華麺と蒸し麺の違い

生中華麺も蒸し中華麺も同じ麺類で、原材料に違いはありませんが、製造される工程に違いがあります。

生中華麺はラーメン用に多く利用されるため、茹でて使用します。それに対して蒸し麺は、汁ものには使用せず、炒めて調理することがメインとなります。これは、生麺や茹で麺はすぐに柔らかくなってしまうのですが、蒸し麺は弾力を出すことのできることに関係します。

生中華麺を蒸し麺にするには

一般的な生中華麺を蒸し麺にし、焼きそばに使用するには、ひと手間も、ふた手間もかけなければいけません。

蒸し中華麺に使用するのは、卵麺か低かん水麺を使用します。かん水が多いと蒸した時に茶変し、かん水独特の臭いが残り、食感も硬くなるので、極力かん水を使わない低かん水麺を使用した方が良いでしょう。

蒸し方

セイロを使用し中華麺を蒸すのですが、ポイントは4つあります。

①セイロの底にサラダ油を塗っておきます。そうすることで、セイロと麺のくっつき防止になります。

②麺はドーナツ状にのせます。

③蒸して後に1分ほど茹でます。(面倒ですが、この工程をしなければ、ゴワゴワしたゴムのような食感になってしまいます)

④水気はしっかりと切ります。(水気を切ることで下味が付きやすくなります。)

下味の付け方

麺に下味を付けることで、風味が出て美味しい焼きそばに仕上がります。ポイントは以下の通りとなります。

①塩と醤油を入れる。

②手早くかき混ぜ、くっつき防止にゴマ油を入れてかき混ぜ、冷蔵庫でねかせます。

蒸された生中華麺の保存方法

蒸し麺(一般的な焼きそばの麺)の賞味期限は、各社によって異なりますが、未開封で、商品に表示されている保存方法を守ることにより、製造後15日程度保存できるようです。

保存方法は、「要冷蔵」ですが、茹で麺に比べると、高温で、さらに短時間で蒸すことにより、殺菌効果が高いため、比較的賞味期限が長くなる傾向にあります。

まとめ

生中華麺を蒸すことは手間がかかりますが、その手間によって、これまでとは違うメニューを考案することができます。本来なら焼きそば専用の麺を使用して料理する方が早いかもしれませんが、今回紹介した方法ですと生中華麺から複数の料理が可能となるので、蒸し加減で違ったメニューが生まれそうです。

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