はじめに
ある専門サイトの情報によると、麺専門店を個人で改行する場合の平均投資額は1200万円程と言われています。
お店の規模や設備などによって多少変わってくるかもしれませんが、最低でもそれくらいの開業資金が必要と見ておくのが妥当かと思います。
1200万円。大富豪でもない限り、すぐに用意できる金額ではないですよね。
貯蓄したお金を使うにしても、借りるにしても、そう簡単に決断できることではないと思います。
今回は、ラーメン店を開業する際のリスクと、リスク対策についてまとめます。
ラーメン店開業のリスク
「おいしい」だけでは売れない
現在、全国には35000店舗ものラーメン店があると言われています。
これは、全国で最も多いコンビニ「セブンイレブン」の約2.2倍もの数になります。
また、カップ麺やインスタント麺もいろいろな種類が出ていますし、最近では有名ラーメン店のレシピが公開されていることなどから、お店に行かなくても自分でおいしいラーメンが作れる時代になりました。
こうした状況も手伝って、開店したラーメン店のうち4割が1年以内に閉店しているというデータもあります。
リスク対策
開業する前にラーメン屋で実際に働いてみる
ラーメン屋の開業は、「食品衛生管理者」の講習を受ける以外は必要な資格もありませんし、「○○協会に認められないと開業できない」ということもありません。
そのため、「善は急げ。すぐにでもラーメン屋を開業したい」という方もたくさんいるかと思いますが、まずは開業前に1年~数年の間、ラーメン屋で働くことをお勧めします。
そうすることで、ラーメン作りや材料の仕入れ、経営などの必要なノウハウを学ぶこともできますし、「果たして自分は、本当にラーメン屋を経営していけるのか?」ということを考える機会が得られます。
隙間産業を狙う
「山盛りのラーメンを食べたい」、「ラーメンを静かに楽しみたい」、「店員が気さくで入りやすいお店で食べたい」などなど。
既存のラーメン店の弱点を解決し「こんなお店あったらいいのに」という要望叶えて成功しているチェーン店はたくさんあります。
もちろん、「本当に利益が出るのか?」という調査は必要になりますが、まずは自分なりの「こんなお店あったらいいのに」を突き詰めてみるとヒントが見えてくるかもしれません。
材料にこだわる
個人でも、そこそこおいしいラーメンが作れてしまうこのご時世。
原価との兼ね合いが難しいところですが、「麺はここの会社」、「具はすべて地元の食材」など、自分で食べてみていいと思ったものや、材料の生産地にこだわったラーメンを作るということも重要なポイントになってくるかと思います。
最後に
今回は、ラーメン店開業のリスクとその対策についてまとめました。
飲食店の中では比較的個人でも開業しやすいと言われるラーメン店ですが、それだけにライバルが多く特色を出すのが難しいという側面もあるようです。
他の料理を扱うお店や、同じ麺類でもうどんやパスタを扱うお店とも比較しながら、「なぜラーメン屋なのか?」ということを突き詰めて、夢を形にしていく必要がありそうです。