スーパーなどで売られている乾燥パスタ。これには色々な種類があり、分量も1人前100gで小分けされて売られているので、1人前に必要な量を計るのは至極簡単です。では、1人前毎に小分けされていない生パスタの場合は、1人前の分量をどのように測れば良いのでしょうか?詳しく見て行きましょう。
生パスタの特徴
生パスタは、乾燥パスタに比べ水分量が多くもちもちした食感に加え小麦本来の風味、コシや粘りを感じる事ができパスタ好きの間でとても好評な料理です。しかし、製法が生に近いため長期保存に向いておらず、冷蔵で保存するのが基本になります。
生パスタ1人前のちょうど良い分量
乾燥パスタの水分量は平均10%前後です。例えば、分量が100gだとすると10gが水分になります。一方、生パスタの場合麺によっても違いますが、平均36%ほどと水分量は多目です。そのため乾燥パスタ1人前100gで調理するとした場合、生パスタは140gで1人前になります。
生パスタを提供するメリット
店側のメリット
◎湯で時間が短く手早く提供できる。
◎ソースとよく絡むため一体感が出やすい。
(オイル系は乳化させる事によって味が馴染みやすい)
◎麺に水分や出汁が染み込むため安定した味を出せる。
◎生パスタのブランド、高級感を出せるので他店との差別化が図れる。
お客様側のメリット
◎生パスタの食感が良いためリピーターになる
◎待ち時間が減る
◎パスタ料理の味がワンランク上になり満足度も高い
生パスタは乳化に注意する
乾燥パスタと違い、生パスタはソースを先に乳化させてはいけません。その理由は、先に乳化をしたソースの中に麺をいれてしまうと、ソースに含まれる油分が邪魔して麺が水分(うまみ)を吸えなくなるからです。乳化の順番は、麺にうまみとなる水分を含ませた後乳化させる事が重要です。
カロリーとGI値
お客様の中にはカロリーを気にする方も多くいらっしゃると思います。茹でた後の比較で、乾燥パスタは100g辺りで149kcal、一方生パスタは125kcalなので生パスタがより、ダイエット向きです。
血糖値の上昇率を表す数値としてGI値(グリセミックインデックス)というのがあります。ブドウ糖を基準の100として相対的に表される値ですが、白米が88、食パンは95、パスタは65になります。炭水化物の中でもパスタは特にGI値が低くヘルシーです。
魚介系のペスカトーレやボンゴレ、トマトソース主体の野菜中心のメニューなどはヘルシーかつ食物繊維も多く満足感が得られやすいです。クリームソース系のカルボナーラなどは比較的カロリーが高くなります。
まとめ
以上のように、生パスタは乾燥パスタと比較して多く水分が含まれるため、1人前の分量は140gを目安にすると良いでしょう。もちもちとした食感はソースにもよく絡み、風味もよくパスタ好きに好評でお店のメニューにお勧めです。また、GI値が低く栄養素も豊富でヘルシーに仕上がります。茹で上がりも早くお客様を待たせずに料理を提供できるので、大変喜ばれます。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。