FSSCとHACCPの違いとは?食品事業者が知っておきたい基準の選び方

食品衛生の基準は年々厳格になり、国内外の取引を広げる上でも「HACCP」や「FSSC22000」といった認証が注目されています。しかし、この二つの違いをきちんと理解しないまま導入を検討している事業者も少なくありません。とくに製麺所や冷凍惣菜など、加工食品を扱う中小企業にとっては、導入の労力と費用、そして得られる効果を比較した上での判断が求められます。この記事では、HACCPとFSSCの違いを丁寧に解説し、自社に合った衛生管理の方向性を見極めるための視点を提供します。

目次

  1. HACCPとは何かを理解する
  2. FSSC22000の仕組みを知る
  3. 二つの違いを体系的に比較する
  4. まとめ

1. HACCPとは何かを理解する

HACCP(ハサップ)は、食品の製造過程におけるリスクを事前に分析し、重要な工程で管理ポイントを設定することで、事故やクレームを防ぐための衛生管理手法です。たとえば、異物混入や食中毒などの「発生しやすいリスク」を製造のどの段階でどう防ぐかを決め、その通りに日々記録しながら製造を行うのが基本的な流れです。日本では2021年からHACCPに沿った衛生管理がすべての食品等事業者に義務づけられましたが、個人店や小規模事業者には簡易版HACCPでの対応も認められています。

2. FSSC22000の仕組みを知る

FSSC22000は、HACCPの手法を含んだ、より広範かつ体系的な食品安全マネジメントシステムの国際規格です。ISO22000に基づき、PRP(前提条件プログラム)や追加要求事項を含んだ形で運用されており、世界中の企業が認証の対象としています。HACCPが「現場の管理」を重視しているのに対し、FSSCは「経営レベルまで含めた組織的な食品安全管理」を求める点に大きな違いがあります。従業員教育、経営層の関与、内部監査の実施、緊急時の対応計画まで含めた、会社全体の仕組みを評価される認証です。

3. 二つの違いを体系的に比較する

HACCPとFSSCはどちらも食品の安全性を高める手段ですが、その性質や導入目的は異なります。HACCPは手法であり、FSSCは国際認証制度であるという点が最大の違いです。HACCPは法令での義務対応として、主に食品製造現場での工程管理を目的としています。一方、FSSCは任意の認証ですが、顧客との信頼関係を築いたり、輸出や大手企業との取引を目指す際には非常に有利になります。特に製麺所や冷凍食品工場などでは、HACCPをクリアしたうえで、さらに信頼性を高める目的でFSSCの取得に踏み出すケースが増えています。

4. まとめ

HACCPとFSSCは、どちらも食品の安全と品質を高めるための有効な仕組みです。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

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