FSSCの取得企業の国内から海外への波及効果

FSSC22000の認証の取得はまだまだ少ないのですが、日本だけの食品安全だけでなく、海外との取引にも関係する事なので、食品事業関連の企業にとっては「FSSC22000の認証の取得」が、重要なファクターになりつつあります。

今一度 FSSC22000についての確認

食品安全管理のあらゆる面で、国際的な統一を図る為に、複雑化する食品管理に対する強化を図ったのが、「ISO22000」と「FSSC22000」になっています。

「FSSC22000」の場合は、前提条件プログラムについても手法を、「ISO22000」より厳密に設定していますので食品の安全管理に対しては、より多くを補っている認証取得になっています。

「GFSI」と呼ばれる世界的な機関である「国際食品イニシアチブ」によって、示された食品安全マネジメントやGMPという「適正製造規範」で、安全性でより良い品質の製造や、健全性を有する医薬品や食品等を製造する事の「管理や遵守事項」を、実行する事にあります。

前提プログラムを厳密にする事

HACCPの考え方による前提プログラムは、「FSSC22000」で厳密に設定する事で、過去に起きた大規模な食品業者での食品汚染事故などにも対応できるように設定されています。前提条件プログラムの違いにより、国際的な対応にも準じているのです。

ハザード管理を特徴づける

衛生管理のプログラムと各工程での危険因子の管理に加えて、その中間段階の管理においても厳密に対応しています。日常的な衛生管理から始まって、危険因子に進む段階における管理を徹底する事で、「FSSC22000」の特徴を出しています。

適応範囲の違いをつける

食品製造業者が行う衛生管理方法から、更に範囲を広げて、フードチェーンに関わる全ての業種を対象にしています。製造業者だけでは、食の安全を守る事は不可能である為に、農業や漁業も含めて、原材料から消費者までの流通における全ての安全管理に対応していくのです。

FSSCの取得企業の数

2017年の調査によりますと、全世界での取得数は「16,594件」です。日本国内でも多数の企業が取得しています。都内における一流企業ばかりに限らず、日本全国で年々増加傾向にあり、取得数は「1367件」が取得しています。有名な食品企業は関連会社に対して、国内向けばかりでなく、海外へ進出している企業が目立っています。

将来的に海外での取引を想定しているのであれば、「FSSCの取得」は必要となりますが、日本国内の取引先が間接的に海外へ流通するとなれば、関連会社も世界基準に対応しなければなりません。FSSCの取得が企業の必須条件となる時代は、すぐそこに来ているのです。

まとめ

FSSCの取得企業の役割は自社だけでなく、関連会社にまで適用範囲を広げる事で、食品の安全を100%に近づける事が可能になります。世界への波及効果を、ぜひとも日本から発信したいものです。

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