テイクアウト ~麺類の課題~

ここ数年、コロナ禍による生活様式の変化で、飲食業のテイクアウト部門が急速な伸びを見せています。ラーメン・麺類の業界も例外ではなく、課題は多いものの確実にテイクアウト部門が急成長しています。テイクアウト部門をさらに伸ばすには麺類の課題の克服が欠かせません。ここでは現状、どういった課題があるのか、また解決法はあるのかを探っていきます。

麺類を提供する店の取り組み

これまで麺類のテイクアウトは出来立ての味の再現が難しく、避けられる傾向にありました。ところが、ここ数年のコロナ禍による生活様式の変化で、麺類を提供する店舗の売り上げは激減しました。

そのため麺類のテイクアウトの方法が真剣に考えられるようになり、各麺類チェーン店や有名ラーメン店などが工夫を凝らしたテイクアウトメニューを考案しています。

例1:テイクアウトのラーメンを電子レンジでチンするタイプ

例2:麺と汁を分けるセパレート式のタイプ(麺が伸びないように工夫されている)

例3:テイクアウト容器に厚みを持たせ保温性を高めるタイプ

例4:テイクアウト用蓋付き容器を使用するタイプ
(濃い味のラーメンは麺が多少伸びてもスープとよく絡んだ方が美味しいというタイプ)

例5:瞬間冷凍タイプ(持ち帰ってからレンジでチンするタイプ)

例6:自宅の鍋でスープを入れてもらい袋入り麺を持ち帰るタイプ

などなど、お店ごとにさまざまな工夫が見られます。

各取り組みの課題

お店ごとにさまざまな工夫が見られますが、やはり課題は多いようで、ここではどのような課題があるのかを次に挙げていきます。

・スープが冷める
・麺が伸びる
・持ち帰りにくい
・調理が面倒
・麺がくっつく
・調理の時間が長い

などなど、やはり克服しなければいけない課題は多いようです。

課題の解決に向けてのヒント

中華麺の特徴として、加水率を上げると伸びにくい麺ができますが、麺のコシや風味が弱くなる傾向があります。逆に加水率を下げると香りや麺のコシが強くなる一方、伸びやすい麺になります。

理想とするのは、伸びにくく、香りや麺のコシがしっかりしている麺です。この矛盾する課題をどう克服していくのか?

一例を挙げるなら「汁なし担々麺」や「油そば」「台湾まぜそば」に見られるような汁なしの新商品ラーメンの開発です。日本のラーメン文化に新たな波を作れるかもしれません。

しかしながら、やはり暖かいスープのラーメンも捨てがたいものがあります。麺を工夫するのか? スープを工夫するのか?あるいは、全く違う視点から挑むのか?

現状では解決に向けてのヒントには程遠い内容になってしまいましたが、ただ一つ言えるのは工夫次第では新たなムーブメントが起きそうな予感も感じるラーメン業界の未来だという事です。

まとめ

ここまで、テイクアウト~麺類の課題~と題して書いてきましたが、確かに難しい課題が山積みのラーメン・麺類の業界であることは間違い無いでしょう。しかしながら、次世代のラーメン・麺類の業界のトップを走るのは、この課題を克服したお店であるという予感がします。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/