社会環境の変化に伴い、本来ならお店でお召し上がりいただく料理をお持ち帰りにて提供するケースも増えています。ラーメンなど、汁物の麺料理も同様と言えますが、美味しく召し上がっていただくにはネックがあるのも事実です。その対処法について考えていきたいと思います。
重要度を増すテイクアウト方式
2020年初頭に発生した新型コロナウイルス流行の影響をきっかけとして、飲食店業全体に、お持ち帰り対応への強いニーズが寄せられる傾向が見られるようになりました。提供するメニューを店内にてお召し上がりいただく従来のスタイル以外に、テイクアウトという提供手段への質的向上が必要となってきたと言えるわけです。
そのテイクアウト面の強化が成功すれば、アフターコロナの時代においてもそのノウハウを活かすことができ、販売力のさらなる向上に繋げることが期待できます。
お持ち帰りの際に懸念される汁物麺料理のデメリット
売り上げ向上の可能性の余地が見られるお持ち帰りスタイルですが、ラーメンなど、汁物の麺料理を扱う場合にはデメリットが見られます。それは、麺が延びてしまうことによる味の低下です。
店内で提供する場合と同じように、スープと中華麺を合わせた形でテイクアウトに対応する場面を想定してみましょう。そのような場合、実際にお客様が召し上がる頃にはすっかり麺が伸びきってしまい、著しく味が低下してしまうという状況が考えられます。
これでは、お客様にお店のラーメン本来の味をお伝えすることが適いません。始めて来店されたお客様には、伸びたラーメンの味がお店の味であると誤った認識を与えてしまい、以降来店されなくなることでしょう。
そういった事態を避けるべく、ラーメンのテイクアウト提供に関しては、麺が伸びるリスクへの対策が不可欠と言えます。
デメリットの対処法について
ラーメン店には、店内で提供されるものと同じラーメンをお客様のご自宅へお届けする出前サービスを行う所もあります。
出前においても麺の伸び問題は当然発生します。それに対して、幾分麺を硬めに茹でるなど、完成後ある程度時間が経過しても美味しく召し上がれるような、調理上の工夫がなされています。また、出前可能な区域を限定することにより、お店からの移動時間を一定の制限時間内とすることで、麺の伸びによる品質低下を防ぐ手段とするケースも見られます。
これら出前に見られる対策は、そのままお持ち帰りにも活かせられるものと言えます。麺は通常よりも硬茹でとし、お客様に美味しく食べていただける時間をお知らせしておくなどの方法を用いることで、質的低下を抑えたお持ち帰り提供が可能となります。
加えて、麺とスープを別容器に分け、お召し上がりの時に両者を合わせるセパレート方式によるテイクアウト形式を確立することも有効です。これにより、お召し上がりになるまでの時間をさらに延長することができます。
また、さらに保存状態をアップさせ、麺・具材・スープの包装を真空パック化する、あるいは冷凍加工することにより、さらに遠方のお客様への対応も可能となります。
その際には、お客様自身に食前の簡易調理をしていただく手間が生じます。しかし、より広範な区域からのご注文にもお応えできるようになるため、販売方法の1つとして確立しておけばメリットに結びつくものと考えられます。
まとめ
これからの飲食店の在り方を考える上で、お持ち帰り対応におけるサービス面強化は売り上げ維持において大きな力となるものと言えます。
ラーメンなど汁物麺料理のテイクアウトは、他の料理と比較すると大きなデメリットがあると言えます。しかし、これに対応できるスタイルを確立することで、社会状況の変化に左右されない強靭な経営体制を築くことができるわけです。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
