茹でた中華麺に甘辛く炒めた具・炸醤を乗せた、汁なし麺料理・ジャージャー麺。スープを用いない中華麺料理の中では、メジャーな位置付けにあるメニューと言えます。これをより多くのお客様にご愛顧いただけるようにするには、どのような工夫が考えられるでしょうか。
ジャージャー麺の特徴
ひき肉をメインとした具材を炒め、豆板醤や甜面醤などで味付けし、とろみを効かせて調理される炸醤。これを茹で麺に乗せた料理がジャージャー麺です。濃厚な味付けの炸醤が麺に絡み、美味しさを引き立てる一品と言えます。
本場中国では、麻婆豆腐と同様の味付けの炸醤が使用され、塩辛い口当たりとなっているのが一般的です。日本で普及しているタイプでは、本場の味を改良し甘味がプラスされています。本来の塩気・辛みの中へさらに甘さを加えることにより、一層日本人好みの味付けとなるよう工夫がなされているわけです。
適した麺の太さ
麺料理には、麺の太さと味の濃淡との関係性に、基本となるセオリーが確立されていると言えます。それは、濃厚な味付けには太麺を用い、淡白な味付けには細麺を用いる、ということです。基本的には、そのポイントを抑えておくことで、全体的な味のバランスが整います。
これをジャージャー麺に当てはめて考えてみましょう。料理の味を決定付ける炸醤は、濃い味付けで仕上げられるのに加えてとろみも有し、味が麺に絡みやすいという特徴を持ちます。
そんな炸醤に対して、細麺を使った場合どうなるでしょうか。麺の存在感が濃厚な炸醤に打ち消され、麺としての特性が損なわれてしまいます。
太麺を用いた場合では逆に、存在感の強い太麺に濃厚な炸醤が程よく馴染むことになります。麺と味付け双方がお互いに引き立て合う、美味しくいただくに適した状態となるわけです。
そうしたことから、ジャージャー麺には一般的に、太麺および中太麺に属するタイプが適していると言えるわけです。
麺は冷製?それとも温製?
ジャージャー麺で扱う中華麺において考慮すべき点としてはもう1つ、麺の温度に関する事柄が挙げられます。冷製の麺を使うべきか、それとも温製と使うべきか、という問題です。
結論としては、より多くのお客様に提供するには、冷製と温製どちらにも対応すべきと言えます。
選択の幅を設けることにより、単一のタイプしか選べない状況と比較してさらに多くお客様のニーズに応えることが可能となります。お客様自身の好みに合わせる形式を取ることで、集客効果が見込めるというわけです。
辛さのランク分け
お客様の好みに合わせるという観点に立てば、炸醤の辛さを調整できる形式を取ることも有効な方法と言えます。辛さについて段階分けし、お客様ご自身にどの辛さにするか選んでいただくわけです。
そうすることによって、辛みの苦手なお客様や、小さなお子様にも、低ランクの辛さで美味しく召し上がっていただけます。また、強い辛さを求めるお客様の要望に対して、高ランクの辛さでお応えすることも可能です。
まとめ
以上のように、ジャージャー麺の特徴を踏まえつつ、メニューの売上増に有効な提供スタイルについて確認してまいりました。お客様お1人お1人の好みに合わせられる形式を取ることで、売上アップに結びつけることができるものと考えられます。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。