冷凍食品の自然解凍時間について

食材あるいは食物を凍結させ、長期にわたって保存可能とした冷凍食品。これを解凍する方法の一つとして、室温下に放置しておく自然解凍も挙げられます。冷凍食品の自然解凍に要する時間はどの程度だと言えるのでしょうか。その辺りについて確かめていきたいと思います。

冷凍食品について

多種多様な料理を味わえるようになった現代の食糧事情。そういった状況が実現化された背景には、食品冷凍技術の確立が多大に寄与していると見做して間違いありません。

常温のままでは腐食しやすい食肉や魚介類、野菜や果物に関して、冷凍処理を施すことによって長期保存ができるようになり、それを活かして広く世界中への流通も可能となりました。その成果によって、日本国内において世界中の様々な国々原産の食材を幅広く味わえると言えるわけです。

冷凍技術が実用化された初期は、食肉・魚介・野菜・果物など、料理する前段階の食材が主な冷凍食品と見做されていました。その後、歳月を経るとともに技術革新がなされ、料理した後の食品に冷凍処理を施した類の冷凍食品が登場します。

加熱のみの簡易料理や電子レンジの温め機能などにより、凍結した状態からすぐさま食べられるようになったわけです。最近ではそちらの種類が、冷凍食品という名称で示されるものと捉える見方が主流になってきたと言えます。

その後も冷凍食品は様々な方向性で進化を遂げました。たとえば、常温内に置き自然解凍させるだけで可食状態となるタイプもその1つと言えます。従来の簡易調理を要する種類と異なって加熱処理さえも不要となり、一層取り扱いが容易になっているわけです。

もう一方では、自宅では中々再現できない本格的な料理を冷凍食品化したタイプも見受けられます。有名店のメニューの味を再現した類や、本場の味を楽しめる中華点心など、現在では多種多様なレパートリーが作り出されるに至っています。これらを有効活用することによって、家庭の献立の幅がさらに広がり、家族団らんの食事をいっそう豊かな時間にできるわけです。

自然解凍およびその他の解凍方法に要する時間

冷凍食品を扱う際に着目するべき点は、その解凍方法と言えるでしょう。

加熱処理など、簡易調理を経て食べるタイプであれば、その簡易調理が解凍を兼ねることになります。記載されている調理手順に沿って処理していけば良いわけです。

調理される前の食材に相当する冷凍食品については、電子レンジなどの解凍機能・冷蔵庫解凍・流水解凍・自然解凍など幾つかの方法が挙げられます。

解凍時間に着目すれば、電子レンジによる解凍が所要時間数分程度で、最もスピーディな手段と言えます。しかし機器の性能によっては解凍ムラが生じたり食材成分がドリップとなって染み出してしまったりと、デメリットも生じます。

逆に、食材へのダメージを緩和する解凍方法としては、氷点下以上の低温である冷蔵庫内に置くことによる解凍が挙げられます。食材の変質が少ない反面、解凍方法としては最も時間を要するとも言えます。

電子レンジ解凍に次ぐ短時間解凍となるのは、食材を水にさらす流水解凍です。しかしその方法が可能となるのは、生肉や生魚など限られた種類と言えます。

凍った食材を常温下に置く自然解凍も手段の一つですが、あまりお勧めはできません。室温中に食材を長時間放置することになり、それに伴って細菌の繁殖が考えられるためです。食中毒の要因とされる主な細菌類は、15℃~50℃の気温で活動が盛んになるとされています。衛生管理の観点から、冷蔵庫内を上回る温度下に冷凍食材を数時間置くのは避けるべきと言えます。

調理加工済みの冷凍食品の中には、前項で触れた通り自然解凍OKの種類もあります。これらの多くは弁当のおかず用として製品化されたものです。朝方に凍った状態で弁当内に詰めておけば、昼食の時間帯には自然解凍され食べられる状態になっていると想定し製造されています。そのため、このタイプの冷凍食品に関しては、自然解凍時間を2~4時間に設定して製造されています。

まとめ

以上のように、冷凍食品の基本的特徴に触れながら、その自然解凍に要する時間について調べてまいりました。自然解凍で食べられると謳われている製品では、所要時間はおおむね2~4時間ほどです。それ以外の冷凍食品では、食品衛生の観点から自然解凍を行うのは基本的に避けるべきと言えます。

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