FSSC22000の認証を取得する方法とメリットについて

FSSC22000の認証を取得する方法とは何なのでしょうか。認証の取得で得られるメリットなど、FSSC22000について簡単に解説します。自社製品の安全性向上や、認証の取得を検討している事業者の方必見です。

FSSC22000について

FSSC22000(エフエスエスシー二万二千)は、「Food Safety System Certification」の頭文字を取った言葉です。和訳すると「食品安全のシステム認証」という意味になります。食品の安全性向上を目指す非営利団体、「国際食品安全イニシアチブ(GFSI)」により承認された食品安全の規格です。

FSSC22000では食品事故などを引き起こす恐れのある要因を減らし、安全な食品を作るための仕組みを整える目的があります。認証を取得する事で安全な食品であることを国際的に証明することができます。認証取得の対象は、食品の加工や製造を行う事業者・ケータリング事業者・食品包装用の包装材を製造する事業者などがあります。

FSSC22000の構成について

FSSC22000の認証は3つの主軸で構成されています。認証を取得したい場合は、3つの主軸に沿って取り組まないと認証を得られません。下記で3つの主軸について、概要を簡単に解説しています。

●HACCPなどを含む食品安全マネジメントシステムにおける国際規格(ISO22000)
●食品に悪影響を及ぼす恐れのある物質や、状態を管理するためのルールである前提条件プログラム(ISO/TS22002)
●FSSC22000追加要求事項(GFSIからの要求等も含めている)

FSSC22000の認証を取得する方法と流れ

FSSC22000の認証を取得するには、チームの立ち上げ・システム構築・テスト運用・審査という過程を通らなければなりません。チームを社内で立ち上げ、具体的にシステムの構築・テスト運用などを決定する必要があります。また、現場従業員への教育も必須です。

自社で取り組むことが決定すると、実際に決定した取り組みを運用していきます。運用後は、内部監査員の資格を持っている管理者がいれば内部監査で済ませる事もできます。監査では自社で決めた取り組みがきちんとできているのかを確認し、改善が必要な場合は内容を修正していきます。

また、より確実なチェックを行うために外部の専門家へお願いすることもおすすめです。監査が終わった後は、FSSC財団からライセンスを受けている認証機関が審査を行います。2段階の審査合格後、ようやくFSSC22000の認証を取得する事ができます。

FSSC22000の認証を取得するメリット

FSSC22000の認証を取得すると、下記のようなメリットが得られます。

●異物混入など、さまざまな食品事故及びトラブルを防止できる
●食品安全における取り組みを具体的に決めているため、問題が起きても速やかに対処できる
●国際的な認証のため自社の製品が安全であることを世界中に証明できる
●自社の成長につながる
●社外の人から信頼を得やすくなる

まとめ

FSSC22000の認証取得についてご紹介しました。FSSC22000の認証があれば世界中で、安全な食品であることを証明できます。安全性のアピール・自社の食品管理システムを向上させたい事業者は、FSSC22000認証の取得をおすすめします。

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