ラーメンの品質を決める重要な要素の一つが「麺」。その中でも注目されているのが、“もち小麦”を使ったラーメンです。もち小麦とは、もちもちとした独特の粘りと弾力をもつ品種で、通常の中華麺とはひと味違った食感と食べ応えを提供します。この記事では、もち小麦麺の特徴と、ラーメン店にとっての導入メリットについて解説します。
目次
- もち小麦とは?
- もち小麦麺の味と食感の特徴
- ラーメン店での活用メリット
- おすすめのラーメンジャンルと相性
- 製麺所との連携ポイント
- まとめ
1. もち小麦とは?
もち小麦は、通常の「うるち小麦」とは異なり、でんぷん中のアミロース含有量が非常に少なく、アミロペクチンが豊富に含まれている小麦です。この構成により、加熱した際に粘りが強くなり、もちもちとした独特の食感を生み出します。もち米の特性に似ているため「もち小麦」と呼ばれます。
2. もち小麦麺の味と食感の特徴
もち小麦で作った麺は、通常の中華麺よりもやや太め・もっちりとした食感があり、しっかりとした歯ごたえと満足感を与えます。スープとの絡みもよく、弾力のある食感は、特に女性客や子ども、ラーメンの“新しい体験”を求める層に支持されています。食感がやわらかすぎず、しっかりとした噛みごたえもあるため、低加水でも高加水でも調整可能です。
3. ラーメン店での活用メリット
- 差別化ができる:もち小麦を使うことで、他店とは異なる麺の食感を打ち出せる
- 滞在時間を長くしやすい:もちもち感が満腹感を生み、客単価アップの施策と相性が良い
- 冷凍・チルド加工に強い:もち小麦は時間経過や冷凍でも食感が保たれやすく、通販やテイクアウトにも向く
4. おすすめのラーメンジャンルと相性
- つけ麺系:噛み応えともちもち感がしっかりあるため、太麺のつけ麺との相性が非常に良い
- 濃厚鶏白湯:粘度のあるスープによく絡み、ボリューム感も演出できる
- ビーガン・ヘルシー系ラーメン:小麦の自然な甘みがあるため、出汁が優しめのスープにもマッチ
5. 製麺所との連携ポイント
もち小麦の特性上、吸水率や粘りが高くなるため、通常の小麦粉とは異なる加水率・加熱工程が必要です。製麺所と連携する際には、以下の点に注意しましょう:
- 小ロットで試作対応してくれる製麺所を選ぶ
- 加水率を変えて、数パターンの試食検証を行う
- 冷凍解凍後の状態もチェックし、冷凍流通や通販への展開可否を判断する
6. まとめ
もち小麦を使ったラーメンは、従来の中華麺とは一線を画す「新しい食感体験」を顧客に提供できます。つけ麺や濃厚系ラーメンとの相性も良く、店舗の差別化やリピート率向上に寄与する可能性があります。今後のラーメン業界において「新素材麺」として注目されるもち小麦、早めに導入を検討してみてはいかがでしょうか。
菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
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