ラーメン店を開業するには、情熱とレシピだけでなく、綿密な事業計画書の作成が欠かせません。資金調達の場面でも、自己資金や融資を問わず、説得力のある開業計画書が事業の実現可能性を示す重要な材料となります。本記事では、ラーメン店を開業するための「開業計画書」の構成と、書くべき内容を解説します。
目次
- 開業の目的とコンセプトの明確化
- 店舗概要の設計
- メニューと仕入れ計画
- ターゲットと商圏分析
- 売上予測と損益計画
- 資金計画と必要資金の内訳
- 開業までのスケジュール
- まとめ
1. 開業の目的とコンセプトの明確化
まず最初に「なぜラーメン店を開業するのか」「どんなお店にしたいのか」という目的とコンセプトを明文化します。たとえば、「地元の小麦を活かした自家製麺ラーメン専門店」「女性ひとりでも入りやすいヘルシー系ラーメン店」など、明確な方向性を示すことが重要です。自分の思いだけでなく、競合との差別化要素も記載すると説得力が増します。
2. 店舗概要の設計
次に、店舗の立地条件、面積、席数、営業時間、定休日などを具体的に記載します。居抜き物件か新築か、テイクアウト・デリバリーの有無などもポイントです。また、厨房レイアウトや人員構成(店主+アルバイトなど)も記載すると、運営のイメージが伝わりやすくなります。
3. メニューと仕入れ計画
看板ラーメンの種類(醤油・味噌・豚骨・塩など)、価格帯、サイドメニュー(餃子、チャーシュー丼など)、ドリンク類などを明記します。あわせて麺、スープ、具材などの仕入れ先や原価率もまとめることで、食材管理の計画性を示すことができます。原価率は目安として25〜30%が健全とされます。
4. ターゲットと商圏分析
想定するメインの顧客層(サラリーマン、学生、ファミリー、女性客など)を設定し、立地周辺の人口動態や競合店の状況、平均客単価、1日の回転数を踏まえて分析します。たとえば「駅徒歩3分のランチ需要が高いエリアで、20〜40代男性がメインターゲット」といった形で記述します。
5. 売上予測と損益計画
1日あたりの想定客数×客単価=日商、そこから月商・年商を算出し、家賃、人件費、水道光熱費、原材料費などの支出を差し引いて損益計画を立てます。「開業6ヶ月後には月商120万円、粗利率60%、営業利益10万円」など、リアルな数字を出すことが求められます。
6. 資金計画と必要資金の内訳
初期費用としてかかる物件取得費、内装工事費、厨房機器購入費、仕入れ初期在庫、人件費、宣伝費などを具体的な金額で記載し、総額を算出します。そのうち自己資金と借入金の比率、返済計画(利率・期間)まで記載すると、金融機関への説明資料としても有効です。
7. 開業までのスケジュール
物件決定、設計・施工、メニュー開発、保健所申請、人材募集、仕入れ交渉、販促準備、プレオープン、本開業までの流れを時系列で整理します。たとえば「2026年3月に開業を目指し、2025年12月には物件契約、2026年1月内装工事着工」など、逆算で記載するのが基本です。
8. まとめ
ラーメン店の開業計画書は、単なる書類ではなく、自分自身の「事業の設計図」であり、融資を得るための説得材料でもあります。理想だけでなく、数字の裏付け、運営のリアル、失敗しない準備がすべて詰まった計画こそが、繁盛店への第一歩です。何度も練り直して、自分の事業に本気で向き合うことが、開業後の安定経営につながります。
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