FSSC22000取得の必要性

【はじめに】
食品会社が起こしたトラブルなどが報道されるようになり、消費者の食に対する安全意識は以前よりも向上しました。
また、グローバル化や、2020年の東京オリンピック開催に向けての準備の一環として、国内だけではなく国外にも日本の食品の信頼を得る必要が出てきました。
私たち、菅野製麺所も今後は「海外展開を行いたい」という飲食店オーナー様の需要にマッチしたサービスを提供するための取り組みを行っていきたいと考えています。
その取り組みの一つが、FSSC22000の取得です。
今回は、FSSC22000の概要と、FSSC22000取得の意味についてまとめたいと思います。

【FSSC22000取得の必要性】

1.FSSC22000とは
FSSC22000は、食品の安全管理を目的とした、世界的なシステムの一つです。
新しいシステムで、ISO22000、ISO/TS 22002という二つの安全基準の内容を盛り込んでおり、食品が農場で生産されてから消費者の食卓にたどり着くまでの安全管理を一貫して行います。
さらに、FSSC22000では、フード・テロやアレルギー物質の管理、食品安全に関連する要員の監視、サービスに関する仕様などが定められ、従来のISO22000などよりも取得条件が厳しくなりました。

2.FSSC22000取得の必要性
食品衛生管理のガイドラインにHACCPというものがあります。HACCPは先進国の食品製造業を中心に義務化が進められ、日本から海外に食品を輸出する場合もHACCPが要件とされることが増えてきました。
また、2020年に行われる東京オリンピックに向けて日本の食品の安全性を世界に示すという意味でも、今後は政府主導でHACCPの義務化が段階的に進められることが予想されます。
HACCPは、FSSCやISO22000にも含まれています。
こうした背景を受け、FSSCやISO22000などの食品安全管理基準に注目する日本企業も増えています。
また、近年は国内でも食品の偽装や衛生管理についての問題が大きく報道されるようになり、消費者の信頼を得ることも食品会社にとって重要課題となりました。
ここまでは対外的な必要性を書きましたが、もちろん対内的なメリットもあります。
例えば、製品の管理手法を確立できること、食品の安全基準を設けることでトラブルを未然に防ぎ、製品回収のリスクを低減できること、従業員のモラルや安全意識を向上させられることなどが挙げられます。
また、衛生管理について明確な基準を儲けることで、材料調達や作業工程のチェックを念入りに行い、無駄を省くことも可能となります。
こうした、対外的・対内的なメリットから、FSSC取得の必要性は今後ますます高くなると考えられます。

【最後に】

今回は、FSSC22000の概要と、FSSC22000取得の必要性についてまとめました。
今は、日本国内だけではなく国外に認められる食品製造が求められる時代です。
FSSC22000などのシステムも活用しながら、日本の食品の信頼性向上を目指していきたいですね。