fsscの意味と他の食品衛生規格の違い

食品衛生のシステムは、大きく分けて3つのシステムが存在しています。しかし、その違いとは何でしょう。fsscの具体的な意味や役割について掘り下げていき、食品衛生に関係する皆様の参考になればと思います。

■fsscの意味の解釈

fsscとは、英語の「Food Safety System Certification」の略語から来ています。「Safety System」が安全システムです。「certification」とは認証や保証を意味しています。直訳すると、食品安全システム認証(検定など)を表しており、それぞれの食品安全に関する機関の認証を行うことを意味しています。

特に「FSSC22000」は、世界的な標準の認証機関となりつつあります。日本も遅ればせながらも「HACCP(ハサップ)」の導入から世界基準となる「FSSC22000」への移行へと意識を高めている状況です。

■「HACCP(ハサップ)」から「FSSC22000」へ

日本政府の「HACCP(ハサップ)」導入は、まだ始まったばかりですが、世界ではすでに「食品衛生安全システム」が規定されつつあります。「HACCP」では、具体的な規定については、事業団体の任意に任せている状況なので、統一化に違いやズレが出てくるのは仕方がないことでしょう。

一方の「ISO 22000」についても、規定における明確化を行ってはいるのですが、規定に対しての具体的な内容が、各事業団体によって選択が可能となっていますので、「ISO 22000」についても、世界的な基準として、内容に差が出てくるのではないかと懸念されています。

そして「FSSC22000」の導入は、それぞれの内容による曖昧さを解消する為に、具体的に内容を定めており、国や事業団体による違いやズレを解消して、世界的な基準の統一化を図ったものとして認められています。

衛生管理の一つ一つに規則が定まることによって国や地域や場所に限らずに、食品衛生の管理が同じように行われることで、食品衛生管理に携わるすべての人間や、そのシステムによって消費者の口に運ばれるまでの安全を約束したものとして共通の認識になるのです。

■「HACCP」や「ISO 22000」と「FSSC 22000」へ求めること。

日本での「HACCP(ハサップ)」導入は、平成30年6月13日に公布された食品衛生法等の改正によって、食品関係に携わるすべての業者に向けての義務化へのスタートとなっています。

この法案は、2020年のオリンピックへの対応だけではなく、今後の世界貿易に関係してくる事案の為に、日本も世界基準を導入しなければ、世界との輸出入に多大な影響を及ぼすことになります。しかしながら、現在の「HACCP」では、具体的な内容が統一されていない為に、今後は、「FSSC 22000」への移行が課題となってくるでしょう。

「HACCP」で、食品衛生安全システムへの意識は高まりますが、世界の統一基準に合わせるには、「FSSC 22000」の導入が今後不可欠となる予測があるのです。

■システム内容の重要性

ハザード管理においては、「日常的な管理」と「重点的な管理」のいずれかによって管理を「HACCP」では、行われていましたが、「ISO 22000」と「FSSC 22000」によって「中間の管理」を追加して管理することで、いっそうハザード管理の強化ができるようになりました。それぞれに「プレリクイジット・プログラム」という基礎となる日常的な管理や、「CCP」と呼ばれる重要管理に対しても集中管理が求められています。

また現在の管理体制を未来も通用するものではないとの考え方で、顧客による新たな要望と、システムの見直しが今後に求められる最新の管理体制になるでしょう。

「HACCP」が国際化の導入に役割を果たしましたが、今後の国際化に統一する基準として「ISO 22000」が選ばれたり、それよりも専門性に優れた「FSSC 22000」が食品衛生安全システムにおけるベストな選択として位置づけられています。

日本においても今後、国際化に対応するには、「FSSC 22000」の完璧さが求められることになるでしょう。

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