市販惣菜とおかず

惣菜ときくと、スーパーやコンビニなどで売られている、市販のものを思い浮かべるかたも少なくはないでしょう。本来、惣菜とは家庭で調理される手作りの「おかず」を、意味していました。それが、最近では市販惣菜や宅配惣菜を指すイメージと化してきているのです。

■おかずとは

おかずとは、主食の際の献立の中で主食に付け合わせて、食べる料理を幅広く差すものです。野菜や魚を中心に普段のレシピから、手の込んだおもてなしに使えるレシピまで、レパートリーを幅広く持っていると毎日の料理が楽しくなることや、家族からの評価も高くなります。

■おかずと市販惣菜

惣菜は「日常のおかず、副菜」を意味しており、本来ならば家庭の味でなければいけません。しかし、食の欧米化、健康関心の高まり、さらに女性の社会進出により家庭内の食を支えてきた「主婦」の意識にも変化がみられるようになり、惣菜のありかたも変わってきています。

調理に対する時間や手間を省きたいという意識が強まり、家庭で作るおかずと副菜となる惣菜が、家庭で作るおかずプラス市販の惣菜が食卓に並ぶようになってきました。

この傾向は、30代の女性が多く、次いで20代、40代となっています。働き盛りの世代に顕著にみえることから、女性の社会進出と市販の惣菜利用率は関係性が高いといえるでしょう。

■惣菜のラインアップが多様化している

近年では、流通が進化しているので生鮮食品の市販惣菜もあります。また、保存技術も進んでいることから、どんな料理でも惣菜として揃えることができるのです。

普段、おかずとして利用する惣菜でしたら、スーパーで購入することが多いと思いますが、オシャレな夕食に使用するのでしたら、デパ地下で手の込んだ惣菜をおかずに使用することもあるでしょう。

このように、惣菜は購入場所でもバリエーションを増やすこともできますし、値段・味・安全性など選択肢の豊富さなどをとっても、現代社会には欠かせない一部となってきているのです。

■まとめ

生活の中で「食」の位置付けの変化に伴い、家庭内の「食」の役割も変わりつつあります。毎日の食事で一汁三菜のおかずを作るとなると、それなりに手間と費用がかかりますが、スーパーで購入してきた惣菜を一品と考えると気持ち的にも楽になるでしょう。このように市販惣菜がおかずとして食卓に並ぶのは当然のこととなりつつあるのです。

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