冷凍食品のお惣菜、なぜ自然解凍で食べられる?

最近、冷凍食品のお惣菜で「自然解凍0K」などが、記載された商品をみかけます。
なぜ、冷凍食品なのに自然解凍で大丈夫なのか?今回はそれについて書いていきましょう。

「自然解凍」と「加熱調理」の違い

「加熱調理の必要性」と「凍結前加熱の有無」

冷凍食品のパッケージの裏に、「栄養成分表示」や「お召し上がり方」などの商品の説明書きがされていると思います。その下に、四角い枠で囲われた部分があります。内容は、商品に使われている原材料名や原産国などが記載されています。これを「一括表示」といいます。

・名称
・原材料名
・内容量
・賞味期限
・保存方法
・凍結前加熱の有無
・加熱調理の必要性
・原産国
・輸入者
・販売者

この「一括表示」に記載されている、「加熱調理の必要性」の欄に加熱しなければいけないか、自然解凍(加熱なし)で食べられるかが記載されています。もう一つ、なぜ加熱しなければいけないか?加熱なしなのか?がわかる項目として「凍結前加熱の有無」をみます。

「加熱調理の必要性」と「凍結前加熱の有無」の意味

1.「凍結前加熱の有無」:(表示なし)
「加熱調理の必要性」:解凍してそのままお召し上がり下さい。
これは、「自然解凍0K」の商品です。解凍しておいしい状態になる商品なので、そのままお召し上がり下さい、
という意味です。

2.「凍結前加熱の有無」:加熱してありません。
「加熱調理の必要性」:加熱してお召し上がり下さい。
これは、凍結前に殺菌加熱がされていないことを表示しています。なので、食べる際は加熱してから召し上がって下さい、という意味です。

3.「凍結前加熱の有無」:加熱してあります。 
「加熱調理の必要性」:加熱してお召し上がり下さい。
これは、殺菌加熱はしてありますが、食べる際に調理が必要な商品です。なので、食べるさいは、加熱してから召し上がって下さい、という意味です。例えば、冷凍餃子やピラフなどです。

なぜ、自然解凍で食べられるのか?

商品基準

「自然解凍で食べられる」冷凍食品は、食べるまでの時間が長くかつ、加熱しないので商品の「品質」・「衛生面」で不安が生じないように商品基準を設けています。試験は、夏季の過酷な状況を考慮して、「35度で9時間保存」してから「細菌試験」「官能試験」(味や風味・食感)を行いクリアしなければいけません。

また、製造過程でも厳しい取扱が規定されていて、その規定に従って一般的な衛生管理のやり方に加え、「HACCP(ハサップ)」による衛生管理などのもと製造されています。このような、商品基準をクリアしているため自然解凍で、安心して食べられるのです。

「HACCP(ハサップ)」とは

「HACCP(ハサップ)」とは、安全な食品を製造するために「原料の入荷から製造、出荷までの工程で危害要因となるポイントをチェックする衛生管理の手法」です。一般衛生管理とは、
衛生管理の基礎として整備しておくものであり、施設設備の衛生管理や従業員の衛生教育などのことです。

まとめ

自然解凍の冷凍食品、最近ではお弁当などに使う物も多いですが夏場は特に気になります。しかし、きちんとパッケージの裏を読んで取り扱えば問題ないのです。きちんと読んで美味しく頂きたいものです。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
公式サイト
http://www.kannoseimen.com/