「惣菜」というと自分で作っていない「おかず」のことを指すように思えますが、本来の意味はどうなのでしょうか。ここでは、「惣菜」と「おかず」の意味を掘り下げてみていきましょう。
惣菜とおかずの違いはあるのか
「惣菜」はご飯とともに食べる物で、「おかず」ともいわれます。広辞苑を調べてみても、『惣菜は日々の食事の副食物。おかず。菜の物』という説明があり、惣菜がおかずと同義語であることがわかります。
「惣菜」は「総菜」という漢字でも表記されることがあるように、いろいろな食べ物、いろいろなおかずをまとめて「そうざい」と呼びます。
では、「おかず」の意味を掘り下げてみましょう。おかずは漢字で「御数」と書き、数を取りそろえる意味で「おかず」になったとする説が有力とされています。主食の周囲にあることから、古くは「御巡り(おめぐり・おまわり)」ともいわれていました。
このように、「総菜」と「おかず」は食事の時に数点用意され、ご飯とともに食されていた付け合わせの総称ということになります。
江戸の民衆が食べていた惣菜
皆さんは「日用倹約料理仕方相撲番付」という物を知っていますか? これは、幕末の天保年間(1830~1842)に作られた、江戸に暮らす人々が日常、どのようなおかずを食べていたのかを大相撲の番付に見立てて作られた物です。
右側には精進方(野菜料理)が記されており、大関は八杯豆腐、関脇は昆布と油揚げの煮物、小結はきんぴらごぼう、前頭には煮豆、切り干し大根の煮つけなどが並びます。
左側の魚類方には目刺いわし、あさりやしじみのむき身と切り干し大根に煮つけ、芝エビのから煎り、まぐろのから汁、こはだと大根の煮つけ、畳いわし、いわし塩焼きなどが並んでいます。
毎日食べる漬物類は行司として記載されており、「日用倹約料理仕方相撲番付」は、とてもユニークな手法で、江戸時代の庶民がどのような惣菜を食していたのかという記録として残っています。
今や惣菜のラインナップは多種多様
今では「惣菜」は自分で作った物ではなく、お店で買ってくる物として捉えられています。そのような惣菜の種類は、現在の保存技術を用いれば、商品化できない物はないのではないかというほど、何でも揃っています。
特に近年は流通が進歩しているので、生鮮食品の惣菜も当たり前のように販売されており、値段的にも、自分で調理するよりも安価で購入できる場合もあります。安全面からも製造する段階から厳しい規定の中、調理されているので、安心して購入することができ、おかずとして食卓に並ぶことも以前よりはためらうことも無くなりました。
まとめ
本来、「惣菜」と「おかず」の意味は共通で、惣菜とは家庭で調理される手作りのおかずのことを指していました。しかし、今での市販された商品を惣菜と呼ぶようになっているようです。惣菜をうまく活用してにぎやかな食卓にしたいですね。
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