知っていますか? 冷凍食品の適切な解凍方法

冷凍食品の解凍方法には、さまざまな方法があります。どちらが優れているという事ではなく、それぞれ向き・不向きがあるのです。今回はその解凍方法について分かりやすく解説していきます。

流水解凍

水を入れた容器に食材を沈め、水を流しながら解凍する方法です。例えば、鶏肉のような食材では、保存袋に入れて口を閉じてから水に浸けて解凍します。水での解凍は熱伝導がよく、食品の大きさにもよりますが、おおむね30分以内で解凍できるでしょう。この方法だと、食材を速く解凍することが出来るのです。

では次に、この方法で適している調理品について見ていきましょう。それは、味付けをした食品の解凍や一旦、加熱調理した物の解凍などに適しています。逆に、生ものの解凍は、水の温度が高いので不向きです。なぜかというと、酵素反応により食材の食感や色が変化し臭いが生じたりする可能性があるからです。

冷蔵庫解凍

その名の通り、食品を冷蔵庫の中で解凍します。この方法は、低温で解凍するため時間がかかります。しかし、味を保ちながら解凍ができる事と衛生的であるため、品質管理が難しい食品はこの方法がベストでしょう。例えば、生ものや、生スイーツ、おせち料理などです。またドリップが出づらいのもメリットの1つ。

ドリップとは、解凍することで食品にダメージを与え、組織の保水能力が壊されてしまい、食材の水分が流れ出たものの事をいいます。魚や肉を冷蔵で保管している時に、血のようなものが出てきた経験はありませんか。これがドリップになります。ドリップが出たと言う事は、食品の美味しさが失われた証になるのです。

次に適さない食品をお伝えすると、ゲル状の食品、例えば寒天やこんにゃくなどは不適切になります。これらの食品は、大きくなった氷結晶により粗くなった組織が戻らず、食感が悪くなってしまうからです。

自然解凍

食品を室温に置いて、解凍するこの方法のことを自然解凍といいます。適している食品の解凍は、常温で放っておいても、品質劣化の可能性が少ない物です。もちろん加熱調理済みの物になります。例えば、スーパーで売っている「自然解凍できる冷凍食品のおかず」などです。こちらは、お弁当に入れて保冷剤の代わりとしても役立ちます。

電子レンジ加熱・加熱調理

電子レンジで加熱して解凍する方法です。解凍の速さがとても速いので、忙しくて時間がない時に向いている解凍になります。電子レンジ機能にもよりますが、満遍なく解凍することを苦手とするので、解凍にバラつきが生じてしまう難点もありますが、忙しい時には便利で大いに役立つ方法です。

加熱調理は、凍ったままの食品をそのまま煮たり焼いたりする解凍方法です。食品の特徴によって、焼く、煮る、炒めるなどの加熱調理ができます。特にデンプンが含まれている食品に関しては、仕上がりがモチモチとした食感がよみがえるので美味しくなります。

ただし、加熱が苦手な食材や、大きな塊になっている食品は熱が中心部まで届きにくいため、不向きです。

まとめ

冷凍食品を解凍する4つの方法について述べました。食品を美味しく、安全に頂く為には、その食品に最も適した解凍方法を学ぶ事が重要になります。

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