国際的なHACCPにマネジメントを加えた規格にはISO22000とFSSC22000が有名ですが、FSSC22000は特に厳格な内容になっています。近年、国内でHACCPの認証が義務化されたことで、企業のFSSC22000に対する関心が高まっています。ここでは、FSSC22000の概要と認証を受けるメリットなどについて解説します。
FSSC22000とは何か?
HACCPとは、食品などの安全性を確保するための工程管理システムのことで、食品製造工程で危害を及ぼす可能性のある要因を、分析・記録・監視することでトラブルを防止するガイドラインのことです。
HACCPは工場内の設備などに対する取り決めに関して非常に強みがありますが、コミュニケーションや責任といった人的な問題に関しては弱点がありました。それを補うためにマネジメントシステムを追加した認証規格が、ISO22000やFSSC22000です。
FSSC22000は、オランダに本拠地のある食品安全認証財団「The Foundation of Safety Certification」の食品安全マネジメント規格で、Global Food Safety Intiative(国際食品イニシアチブ)からベンチマークとして承認されている非常に効力のある規格です。
認証取得までの期間は、対象となる製品(群)の数や準備期間で異なります。認証の有効期限は3年間、認証後は年に1回の運用とマネジメントに関する維持審査があります。
食品分野(FSSC,ISO22000)での審査実績のある審査機関を選ぶことです。
対象になる組織
低温下で保存が必要な腐敗しやすい動物性製品と植物性製品、またはそれらの混合製品、缶詰や調味料のような常温保存品、ミネラルやビタミンといった化学製品、商品の梱包・運送に必要な包装資材などが対象に含まれます。
FSSCを導入するメリット
FSSC22000は同じマネジメント規格であるISO22000よりも厳密な審査があり、取得には徹底した環境と従業員の管理といった企業努力が必要です。しかし、厳しい審査であればこその恩恵も数多くあります。
危害管理は品質管理にも繋がる
ニュースでも大きく取り上げられる異物混入といった重大なトラブルを未然に防ぐだけでなく、結果的に品質の向上にも繋がることができます。
工程全体の可視化
HACCPに含まれる各工程の重要管理点管理方式は、細部にわたるまで記録し監視するため食品を製造するプロセスの全体像と詳細を容易に確認できるようになり、無駄なコストの削減や組織の強化にも繋がります。
国際基準の評価を獲得できる
国際基準の食品衛生管理の証を貰えることは、輸出入を行う上でクライアントに商品を選んでもらう最良な判断材料となります。
まとめ
外資系の審査機関から認証を受けるのであれば、英語のやり取りに関しても確認しておきましょう。FSSCはコンサルティング料や人件費といったコストと審査のハードルこそ高いですが、高い水準の衛生管理が行き届いているという社会的な評価を得ることができます。海外展開を検討している企業は、是非認証を受けることをお勧めします。
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