商いは先手必勝。同業他社よりも先んじることは、戦略の基本中の基本です。食品企業は、なぜ国際的食品安全規格FSSC22000を取得するのでしょうか。国内の取得件数状況そして取得のメリットをご紹介します。
商いは国境を越えて世界を舞台へ
千葉県で製造された醤油が、ハワイの寿司屋へ。新潟県で造られた清酒が、フランスの日本料理店に。と、一次生産(原材料の生産)から、いただきますと口へ入るまでの食品供給の流れは、国境を越えて世界が舞台となりました。
だからこそ、同じものさしで食品の安全管理が行われ、さらに第三者による、食の安全の認証が求められるようになっています。
世界のニーズに先駆けて応じることが、海外企業との取引拡大にもつながります。国内企業で、国際的食品安全規格FSSC22000はどのくらいの数の認証を受けているのでしょうか。
国内食品企業FSSC22000認証件数
2017年7月時点において、国内でFSSC22000の認証を受けた企業の件数は、1367件です。全世界で16,594件の登録があり、世界の国々に認証を得るための動きがひろがっています。
次に、日本の海外への食品輸出状態をみてみましょう。
農林水産省発表による食品輸出の統計をみると、2021年上半期(1~6月)において、農産物が3754億円と対前年同期比に対し29.0%も増加。水産物は1371億円と、対前年同期比では33.0%の増加が見られます。
輸出先国は、1位が香港、2位が中国、3位がアメリカでした。国内の消費には限りがあります。商いの対象を海外にもむけ、新たな市場を開拓することが必要となっているのです。
FSSC22000が国際的食品安全規格ということで、取得することで企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
FSSC22000取得メリット
FSSC22000を取得することで、市場取引など対外的な面においては以下の3つのメリットがあります。
(1)安全性の高い製品提供が実現され、それに付随して企業ブランドのイメージ向上に繋げられる。
(2)大企業や官公庁の入札案件で有利になる。
(3)国際的な規格なので、海外企業との取引拡大にもつながる。
義務化されたHACCPに対し、FSSC22000は義務ではありません。日本の食の安全は、これまでの食品業界に従事する人々が消費者の信頼に応えるものとしてできていました。
しかし、商いに国境がなくなった今、世界のニーズに対応していくことが同業ライバル社との差別化へとつながる先手必勝方法の一つなのです。
まとめ
以上の内容をまとめると、以下の通りとなります。
・世界の食のニーズは、第三者に安全を承認されていること。
・FSSC22000は、国際的な規格なので海外企業との取引拡大にもつながる。
・国内のFSSC22000取得件数は2085件(2019年9月)
・同業他社との差別化にもなる。
菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。