FSSC 22000は、食品安全管理システムの標準であり、組織が食品製品の安全性を確保し、顧客の信頼を築くための国際的な指針を提供しています。
今回は、FSSC 22000の主要な要求事項に関してご紹介します。
目次
1. 導入
2. 責任
3. 計画
4. 実施および操作
5. 評価
6. 結果の評価および改善
7. まとめ
1. 導入
FSSC 22000の要求の中で、まず組織が自己を理解することが強調されています。これは、組織が自身の構造や事業プロセスを十分に理解し、食品安全に関連する法的要件を明確に把握する必要があることを指します。
次に、食品安全管理システムの範囲が重要です。組織は、提供する製品やサービスに関連する全てのプロセスを含め、その範囲を明確に定義しなければなりません。明確な範囲の設定は、組織が適切な対策を講じる際の基準を提供します。
2. 責任
リーダーシップの重要性は言うまでもありません。リーダーシップが示さなければ、従業員などが食品安全に対する重要性を理解しにくくなります。定期的な評価を通じてシステムの効果を確認し、必要に応じて改善を促進しなければなりません。
また、食品安全の方針は、組織が達成したい目標と期待されるレベルを示す基本的な文書です。方針は、組織の特定の状況や目標に合わせて適切に設計されなければなりません。さらに、方針は組織の性質に沿ったリスク評価や法的要件を考慮に入れ、具体的で測定可能な目標を含む必要があります。
3. 計画
リスクマネジメントは、食品安全管理システムの中核です。組織はリスクを明確に評価し、そのリスクに対する対策を講じる計画を策定しなければなりません。リスクの評価は、製品やプロセスにおける潜在的な危険を特定し、これに対する優先順位付けを行います。その上で、リスクに対処するための具体的かつ効果的な対策を定めることが求められます。
また、食品安全目標の設定は、組織が食品安全の向上に焦点を当てるための重要なステップです。これは、定量的かつ測定可能な目標を設定し、これを達成するための手段を計画するプロセスを指します。目標は組織の方針や法的要件に基づいており、定期的に評価されて改善されるべきです。
4. 実施および操作
食品安全管理システムの運用には、人材、施設、技術的な資源などの確保が欠かせません。組織はこれらのリソースを有効に管理し、提供することで、順調な運用を確保しなければなりません。
また、コミュニケーションは食品安全管理システムにおいて不可欠な要素です。組織内外の関係者との適切なコミュニケーションは、情報の共有や問題の早期発見に繋がります。組織はコミュニケーション手段やプロセスを整備し、関係者が適切な情報を共有できるような環境を整えなければなりません。
5. 評価
システムのパフォーマンスを確認するためには、モニタリングと測定が欠かせません。組織は、食品安全に関するパフォーマンス指標を定め、これを定期的にモニタリングすることで、システムの効果を測定し、問題が発生した場合には迅速に対処できるようになります。
また、内部監査は、組織が自己評価を行い、システムの適合性と有効性を確認する手段として重要です。内部監査は計画的に実施され、食品安全基準に対する適合性を確保し、改善の余地を見つけるための機会を提供します。
6. 結果の評価および改善
達成した結果を評価し、それに基づいてシステムの適合性や効果を判断するプロセスが必要です。組織は、目標の達成度やパフォーマンスの変化を定期的に評価し、これに基づいて次のステップを計画することが求められます。
また、持続的な改善がFSSC 22000の要求の中で特に強調されています。組織は、定期的な評価や内部監査の結果をもとに、システムやプロセスを改善するための具体的なアクションを実施しなければなりません。これは、組織が変化する状況や新たなリスクに対応し、食品安全の向上を継続的に追求するための重要なステップです。
7. まとめ
今回は、FSSC 22000の主要な要求事項に関してご紹介しました。
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