HACCPにおける品質管理の基準とは何か?

そもそもHACCPとは?やHACCPで品質管理ができるのか?などの疑問や、どのような基準があるのかなどをみていきましょう。

「HACCP」とは?またその特徴とは?

HACCPとは、食品の製造や加工過程のあらゆる段階で、発生する可能性のある微生物汚染などの危害をあらかじめ分析し(Hazard Analysis)、その結果に基づき製造工程のどこでどんな対策をとれば、安全な製品を作ることができるかという、重要管理点(CriticalContorol Point)を定めています。これを連続的に監視することによって、製品の安全を確保する衛生管理の手法です。(7原則12手順)

また、HACCPの特徴としては、食の安全に対しては非常に有効なシステムです。しかし、食の製造部分において安全面を考慮していますが、食の品質管理まではおよばないということです。

「ISO22000」と「FSSC22000」

「ISO22000」とは?

「ISO22000」は、「HACCP」の7原則12手順を基として、「ISO9001」も取り込んだ食品の安全を確保するための(国際規格)です。「ISO22000」の対象となるのは、食品の製造過程だけにとどまらず農業や漁業など、食品の製造以前の段階に関わる事業や製造後に関する事業についても対象となります。

このことから、「ISO22000」は食品に関わる事業者にむけた「国際規格」となっています。そして、「ISO22000」の特徴は、(品質マネジメントシステム)の「ISO9001」と「HACCP」が合わさったことにより、食品の流通全体を通じた(安全管理のマネジメント)をするための規格となっています。

「FSSC22000」とは?

「FSSC22000」は、「国際食品イニシアチブ」(GFSI)から承認を受けたものです。
「ISO22000」に「ISO/TS22002-1」または、「ISO/TS22002-4」(旧PAS220→食品製造に関わる、食品安全のための「前提条件プログラム」)を組み合わせたものです。

どちらも、製品リコール(回収)の手順、食品防御、バイオテロリズムに関しての項目が追加
されています。また、より適切に管理を行うために独自の追加要求事項があり、サビース管理・アレルゲン管理・製品ラベルの貼り付けなどです。

「国際食品イニシアチブ」(GFSI)が示す、「食品安全マネジメント、適正規範」(GMP)、HACCPに基づき要求事項をクリアしたものが、「FSSC22000」ということです。

まとめ

「HACCP」の義務化が、2020年6月に施行されることになっています。(義務化は、経過措置期間を経て2021年の6月から開始される) 「HACCP」の導入はもちろんですが、各々の事業者は(食品安全のマネジメント)、品質管理に必要な 「ISO22000」 「FSSC22000」などの特徴を考慮し取り入れることが重要です。

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