HACCPの手法は「食品規格 (コーデックス)」が原案である

食品等事業者には、食品を安全に消費者に届ける義務があります。そこで、HACCPの手法によって、食品の製造工程がより安全にする為の国際規格が導入されたのです。この規格のもととなるコーデックスについて紹介します。

食品規格となるコーデックスとは

国連の専門機関である「国連食糧農業機関(FAO)」と「世界保健機関(WHO)」が合同で規格した食品の安全を国際基準にしたものが、「コーデックス(Codex Alimentarius Commission)」と呼ばれる実施機関の事なのです。

なぜコーデックス規格が重要なのかと言うと、食品貿易における安全および紛争について、問題が起きた場合の裁定が必要になってきます。世界貿易機関(WTO)は、トラブルにおける判断基準を示す事が、国際貿易の当事者を体制下に置く事で平和的に進行できるようになったのです。ただし、コーデックスには強制的な力はないのですが、世界各国の共通の規格として重要な役割を担う事になりました。

衛生および植物検疫に関する措置

コーデックスで定めた協定の中には、衛生管理や植物検疫が含まれており、輸出入における衛生管理が重要となっています。他に、「貿易の技術的障害」においても科学的な根拠を示す為に、国際的な協定が定められています。

各国の事情を考慮した規格

それぞれの国は、コーデックスの規格を基準にしていますが、各国の現状を考慮して定める規格になっていますので、必要であれば自国の食品規格を盛り込む為に、コーデックス規格に追加する事が重要です。

従来の製造方法からHACCPへ

これまでの衛生管理方法は一般的な衛生管理によるもので、手洗いを徹底する事や消毒した器具を使用する事などを、検査官による「抜き取りでの調査」に依存するものでした。この調査は出荷する前の段階で、製品を不特定に抜き取りして調査を実行するものです。

この検査で異常が発見される事で、この製品の関連する工程を出荷停止する仕組みになっていました。このような方法では検査を擦りぬける可能性が高いので、万全とは言えませんでした。このような管理方法では問題が起こっても、どの工程で原因があるのか困難だったのです。

HACCPによる工程

従来の衛生管理方法よりも、HACCP規格による工程を取り入れる事で、異物混入や微生物などによる汚染された食品を発見する事や管理の徹底を行い、記録を行う事で今後の対策に備えているのです。HACCPには12手順によって工程を実施します。その中に含まれる7原則を重要なポイントとして管理しています。

HACCPの規格を導入するメリット

HACCPの規格は、国際的にも通用する内容になっています。国内だけでなく海外を視野に入れた規格なので、自社の衛生管理を国際認証機関のお墨付きを得る事で、売上にも貢献する事になり、食品の安全が第三者によって示された事にもなるのです。

まとめ

HACCPの義務化に向けて厚生労働省はガイドラインを提示していますが、確実に導入するのであれば、HACCPの認証機関による認定を受ける事で会社や製品が、国の内外に通用するものとなるのです。

菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

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