徹底した衛生管理をもって、お客様に提供する食品やメニューの安全性を確保するようには食品衛生管理の基本であるHACCPを知っておく必要があるでしょう。また今回は、HACCPの3つのハザードについてもご紹介します。
目次
1.HACCPとは
2.ハザード(危害要因)とは
3.まとめ
1.HACCPとは
HACCPとは造語です。
Hazard(危害)
Analysis(分析)
Critical(重要)
Control(管理)
Point(点)
これら5つの言葉の頭文字をとったものになります。消費者にとって、安全安心な食品を提供するための、重要な管理基準です。食品工場にて、食品の仕入れから、加工し、出荷されるまで、危険物質、有害物質の混入がないか、洗い出すことです。工程の管理・記録を徹底的に行います。WHO(世界保健機関)・FAO(国連食糧農業機関)により発表され、国際的に、とても信用度の高い食品衛生管理法です。
次にご紹介するのは、その中でも特に重要な位置を占める、”Hazardハザード”についてです。
2.ハザード(危害要因)とは
ハザードとは、混入する可能性のある人体に有害な物質のことです。危害要因は数多く存在し、大きく以下の3点に分類されます。
【生物的危害要因】
最初に解説する生物的危害要因と言うのは、カビやウイルス・細菌や微生物などの事です。微生物の危害 (生物的危害) は、目視では全く判別できない厄介なものです。
これらが原因で食品事故が起こる原因としては、殺菌や洗浄が不十分であったり、温度管理が不適切であったりする事が考えられます。食中毒が発生すると被害の大きさもさる事ながら、事故を起こした食品事業者への消費者の信頼低下は計り知れないものになります。この様な事故を起こさない為には、殺菌・消毒・洗浄・工場内の清掃・温度管理・調理の時間管理を徹底して行いましょう。
【物理的危害要因】
食品中に入っていてはならない硬い異物の混入が物理的危害です。具体的には、製造機械の部品やプラスチックなどが食品に混入していると、それを食べた人が口の中を切ってしまうなどが起こり得ます。これらを未然に防ぐ為には、製造設備と生産ラインの設備点検を入念に行う事が必要となります。
【化学的危害要因】
化学的危害とは、農薬やその他の薬品、あるいは洗剤などが食品に混入された状態で出荷された場合に起こります。体に入ると健康被害に直結する化学物質もなかにはあります。ひとたび化学的危害が発生すれば、その被害は想像もつかないくらい恐ろしいものになるでしょう。原料の製造から製品の販売までのすべての工程で、薬品の使用には細心の注意を払いましょう。有毒な化学性物質の混入に対しては、特に丁寧な成分分析などでチェックする必要があります。
3.まとめ
今回は、食品衛生管理の基本であるHACCPとHACCPの3つのハザードについて重点的にご説明しました。
混入する可能性のある人体に有害な物質については、細心の注意を払わなければならないことが理解できたのではないでしょうか。
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