HACCPは、食品安全の確保に向けた管理システムであり、食品関連企業にとって非常に重要な要素です。今回は、HACCPはどうやって導入するのか?認証取得の流れと方法についてご紹介します。
目次
1. 組織のコミットメントとリーダーシップ
2. 危害分析の実施と重要管理ポイント(CCP)の特定
3. CCPの監視と制御手段の確立
4. 記録の作成と管理
5. HACCP計画の文書化
6. 内部監査、外部監査と認証取得
7. 持続的な改善と更新
8. まとめ
1. 組織のコミットメントとリーダーシップ
HACCPの導入には、組織全体のコミットメントとリーダーシップが不可欠です。経営者や組織のトップ層は、食品安全の重要性を理解し、HACCPの導入を全面的に支援する必要があります。また、組織内でのHACCPに対する意識啓発活動やトレーニングが行われることも重要です。
また、HACCPの導入には、専門的な知識を持ったチームが必要です。このチームは、異なる部門や役職からの代表者で構成され、HACCP計画の策定や実施に関わります。適切なトレーニングを受けたチームメンバーが集められ、定期的な会議や情報共有が行われます。
2. 危害分析の実施と重要管理ポイント(CCP)の特定
HACCPチームは、製品やプロセスに潜在的な危害を特定するために危害分析を行います。物理的な危害、化学的な危害、生物学的な危害など、あらゆる可能性を考慮します。この段階では、原材料の受け入れから製品の提供までの全プロセスが対象となります。
危害分析の結果をもとに、HACCPチームは重要管理ポイント(CCP)を特定します。CCPは、危害を防止、除去、または制御するために必要なステップや手順です。例えば、適切な調理温度や冷却プロセス、保存条件などがCCPに含まれます。
3. CCPの監視と制御手段の確立
各CCPにおいて、監視と制御手段を確立します。これには、温度計、pHメーター、細菌検査など、適切な検査手段や監視装置の導入が含まれます。CCPの監視は、定期的な検査や記録の取得を通じて行われます。
4. 記録の作成と管理
HACCPプログラムの一環として、適切な記録を作成し、管理することが重要です。これには、監視結果、検査結果、トレーサビリティ情報などが含まれます。記録は適切な形式で保存され、必要に応じてアクセス可能であることが求められます。
5. HACCP計画の文書化
HACCP計画は、詳細かつ明確に文書化される必要があります。これにより、従業員が手順や責任を正確に理解し、計画を実行するための指針となります。文書化された計画は、社内外の関係者と共有されます。
6. 内部監査、外部監査と認証取得
HACCP計画の実施状況を定期的に評価するために、内部監査が実施されます。これにより、問題点や改善の余地が特定され、HACCPプログラムが常に最適な状態に保たれます。内部監査は、独立したチームや専門家によって行われることが一般的です。
最終的に、外部の認証機関による監査が行われます。監査では、HACCPプログラムが適切に実施されているかどうかが評価されます。合格すれば、認証が与えられます。認証機関は、一般的に認定された第三者機関です。
7. 持続的な改善と更新
HACCPの導入は、一度だけの取り組みではありません。組織は、常にHACCPプログラムを評価し、新たな危害やリスクに対応するために改善を続ける必要があります。また、規制や業界のベストプラクティスの変化にも迅速に対応する必要があります。持続的な改善活動は、組織文化の一部として定着させることが重要です。
8. まとめ
今回は、HACCPはどうやって導入するのか?認証取得の流れと方法についてご紹介しました。
菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。
公式サイト