今回は、「haccp(ハサップ)」に関する説明をできる限り簡単に説明したいと思います。はたして「haccp(ハサップ)」とは何ぞやの気持ちでご覧ください。
■数少ない情報「haccp(ハサップ)」
「haccp(ハサップ)」と言う言葉を聞いたことがあるでしょうか? テレビの情報番組等でも少しだけニュースとして流れましたが、記憶に残っている方は少ないと思います。
何故ならば食品衛生の管理に関する事柄なので、ほとんどの人が関係のないニュースにしか感じなかったかもしれません。しかし、今後2020年の東京オリンピックに向けて「haccp(ハサップ)」は、外食事業に関係する多くの人々や、利用する一般利用者にも関わって来るとの予測です。
簡単に言いますと「食品の衛生管理の手法」のことです。最近では、食品の包装や外箱に「haccp(ハサップ)」のマークがついた食品が徐々に増えつつあります。
■「haccp(ハサップ)」は衛生管理?
アメリカから始まった「食品の衛生管理」は、たちまち世界中に広がりを見せています。「haccp(ハサップ)」の衛生管理が、世界の標準規格となりつつあるのです。
「haccp(ハサップ)」は、それぞれの頭文字を組み合わせた名称です。Hazard(危害)は、ハザードの「h」やAnalysis(分析)は、アナライシスの「a」、Critical(重要)は、クリティカルの「c」,Point(点)は、ポイントの「p」を組み合わせた造語です。日本での意味の解釈としては、そのままの直訳で、「危害分析重要管理点」とも言われています。
最近では、日本や中国と韓国で起きた食品偽装事件や、内容物に異物を混ぜたりした事件がありました。
また、微生物やごみや粉塵による危険や被害に対しての管理を徹底的に行うことを目的に発足された世界規模の「食品衛生法」に近いものとしての管理手法としてしられています。流通経路や食品の製造過程における「起こりうる被害」に対して未然に防ぐ手段となっているのです。
「haccp(ハサップ)」の始まりは、アメリカの航空宇宙局NASAの食品管理から時を経て、アメリカ食品医薬品局の管理の下で缶詰食品の製造基準として導入されたのが、今日の基盤となっています。目指すところは今も昔も「食の安全」なのです。
■「haccp(ハサップ)」の義務化とは
2018年6月の国会において、「haccp(ハサップ)」による食品の衛生管理が義務化(制度化)が制定されました。これにより2021年の6月までに全ての食品事業者に対して義務化を行うことで導入に拍車がかかることになります。
これまでの食品衛生に関する不祥事をなくすとともに、今後の輸出入の管理体制にも影響を及ぼすことなので、世界共通の「食品の衛生管理」として日本も遅ればせながらも介入した感じがあります。
つまりは、「haccp(ハサップ)」の義務化は、今後の日本経済にも大きく影響を与えることとなるでしょう。逆に言えば、「haccp(ハサップ)」の認証がなければ、食品関連の取引ができなくなってしまうので関係者各位は大慌てとなっていることが想像できます。
しかし、日本国内においていち早く「haccp(ハサップ)」の導入を行って、当たり前の業務として認識している食品業者も存在しています。食品の安全面や危険予測を完全な体制に整えるには、輸送業者に対しても徹底的な管理指導が求められることでしょう。
食の安全は、材料や製品の加工がスタート地点ならば、我々一般の消費者の口に入るまでがゴールと言えます。その間に関わる関係者や各業者の意識改革も必要となってきます。
■まとめ
今後の「haccp(ハサップ)」の導入に対して「何が正解なのか」は、経験や訓練を通じて蓄積されるものと予想されます。「haccp(ハサップ)」の導入が完了ではなく、今後の課題も含めたスタートになるべきでしょう。わかりやすく説明したつもりですが、言葉足らずの部分に関しては私の主観によるものなのでご容赦願いたいと思います。
「株式会社カンノ」はいち早く「haccp(ハサップ)」の導入を行っています。中華麺やパスタのお店を検討している経営者・料理人の皆様。お客様へ安心・安全な食品をお届けすことのできる、菅野製麺の良質な商品導入をご検討ください。