お店の開業と言えば、開業資金や開業する場所、何をメインに提供するか、設備はどうするか、など様々な課題があります。必要不可欠な課題の一つに「備品」があげられます。本記事は、麺料理をメインに開業を考えている方へ、新店開業における備品について紹介します。
【最低限必要なもの】
麺料理で最低限必要な備品といえば、大きく3つに分けられます。1つめは厨房で使用するもの、2つめは食器類、3つめは客席で使用するものです。主なものは、以下のとおりです。
・厨房で使用するもの
「鍋」や「料理器具(ボールやバット)」、「調理機器」など
・食器類
「皿」や「グラス」、「茶碗」、「丼」など
・客席で使用するもの
「メニュー」や「調味料入れ」、「カトラリー(箸やフォークなど)」
他に、屋内設備(調理台やシンク、テーブル、椅子)や屋外設備(看板や長椅子)があげられます。また、食のジャンル(日本食や中華、フレンチ)やメニューによって同じ備品でも、より多岐に分かれます。
次に、これらの備品をどう集めるかを紹介します。
【備品の選定】
備品のリストアップができたら、予算内でどう集めるかが開業後の大きな分かれ道となるでしょう。長く使うことを考慮し、高くても良い備品を揃えたい人、初期費用は抑えて成功したら徐々によりよい備品を増やしていきたい人、様々かと思います。
飲食店という業種から、すべて新品のほうが衛生的に良いイメージはもちろんあります。そのほうがお客様も喜ぶでしょう。
それぞれのプランに沿った、無理のない選定に「新品」または「中古品」の選択肢があります。予算内で少しでも、より良いサービスを提供するために、厨房で使用するものは中古品で揃え、食器類や客席で使用するものは新品で揃える選択肢もありかと思います。
他に、高価な備品においては、購入ではなく「リース」の選択肢があります。リースは、オペレーティングリースとファイナンシャルリースの2つがあります。
・オペレーティングリース
対象の備品は、リース会社の資産であり、契約期間中に解約は可能です。つまり、リース会社の都合で解約もありえます。
・ファイナンシャルリース
対象の備品は、お店の資産として計上され、契約期間中に解約した場合は違約金を支払うことになります。つまり、使用できる限り、使い続けることが可能です。
通常は、ファイナンシャルリースを選択することをお勧めします。
【さいごに】
設備や備品は、使い続ければ慣れてしまい、気づかないうちに調理法や味が変わることもあり得ます。最初から最適な環境を構築するのは大変でしょう。しかし、開業時のコンセプトを大切にし、お店の規模に合わせた備品に時間をかけて選んでみてはいかがでしょうか。