自宅で本格的なラーメンや生パスタを楽しみたいというニーズが急増し、飲食店や製麺所による「麺の通販」が注目されています。しかし、単に商品を配送するだけでは継続的な売上やブランド構築にはつながりません。本記事では、麺の通販に適した商品設計から販売導線、保存方法まで、実践的な視点で解説します。
目次
- 通販に適した麺の種類とは
- スープ・タレ・具材の構成と冷凍対応
- 保存・配送における品質保持と工夫
- 通販サイトの設計と販売チャネル
- 顧客体験とリピート率の向上策
- まとめ
1. 通販に適した麺の種類とは
通販で扱う麺は「生麺」「半生麺」「冷凍麺」「乾麺」など複数のタイプがありますが、人気を集めているのは“冷凍生麺”です。茹でたてのような食感が再現しやすく、全国配送にも対応できます。また、もち小麦を使用した麺や、極太・全粒粉入りなど特徴のある麺も通販向け商品として差別化できます。製麺所と連携し、茹で戻しや再加熱時の食感を考慮した麺を開発することが鍵です。
2. スープ・タレ・具材の構成と冷凍対応
麺と並んで重要なのがスープやタレ、トッピングです。これらは冷凍保存可能な形で個包装し、湯煎対応にしておくのが理想です。ラーメンであれば、濃縮スープ+香味油のセット、パスタであれば冷凍バターソースやラグー系が相性抜群です。チャーシューや味玉などの具材も真空冷凍にすることで、店舗の味に近づけることが可能になります。
3. 保存・配送における品質保持と工夫
冷凍品としての販売であれば、-18℃以下で保存・発送が原則となります。クール便(冷凍)に対応する配送業者との契約や、製造→冷凍→梱包→出荷までのフロー構築が必要です。冷蔵の場合は賞味期限が短くなり、販売のハードルが上がります。また、麺が割れないよう「緩衝材を入れる」「容器の角を丸くする」など物理的な品質保持対策も重要です。
4. 通販サイトの設計と販売チャネル
自社ECサイト(ShopifyやBASEなど)や楽天市場・Amazonなどのモール、ふるさと納税など、販売チャネルは複数存在します。いずれにしても、商品ページには「茹で時間」「おすすめの食べ方」「調理動画」「レビュー」などを丁寧に掲載し、購入ハードルを下げる工夫が求められます。加えて、定期購入やギフトセットなど、ライフスタイルに応じたラインナップも検討しましょう。
5. 顧客体験とリピート率の向上策
通販では「味」だけでなく、開封時のワクワク感や調理のしやすさ、パッケージの工夫など、トータルの体験が満足度に直結します。たとえば、“茹でるだけでプロの味”を実現するような同梱マニュアルの作成や、限定トッピングの同梱、次回割引クーポンの封入など、リピートにつなげる仕掛けが重要です。
6. まとめ
麺の通販は単なる“物販”ではなく、食の体験そのものを届けるビジネスです。品質・保存・販路・ストーリー性など複数の要素を統合的に考えることで、通販ならではの価値を創出できます。自店の強みを活かし、製麺所と連携して“全国の食卓に届く味”を構築してみてはいかがでしょうか。
菅野製麺所の皮類製造現場は、全国製麺協同組合連合会のHACCP高度化計画の認定を受けていますので、安心して召し上がっていただけます。餃子やシュウマイ、肉まん、あんまんなどの点心を家庭の食卓で楽しめます。こだわりぬいた食材と製法で作られたひと味違う点心をぜひご賞味ください。
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