開業資金の融資を得るための創業の動機の例

ラーメン店やイタリアンレストランなど飲食店で経験を積み、独立を考えたときに必要となるのは開業のための資金です。開業資金はまとまった資金が必要となり、小さなお店でも数百万円、ある程度の規模になると1千万円を超えることもあります。その資金を調達する方法として、家族や友人から資金を募る方法もありますが、融資制度による日本政策金融公庫の融資制度で調達する方法があります。この創業融資を受けるために「創業の動機」が必要です。では、今回は創業の動機のとしてどのように記入していくのか例をみていきましょう。

■公庫が着目する点

日本政策金融公庫のホームページから、創業融資を利用する際に必要となる各種書式をダウンロードすると「創業計画書」がありますが、そのなかでも最初に記載するのが創業の動機という項目です。創業することに至った経緯や、起業に対する思いや目的をアピールする項目となります。公庫が着目する点として

1.創業が思い付きではないこと
2.社会性のある創業目的があること
3.家族の理解はあるのか?

という事を見ていきます。そのような着目点をみていくと、動機の項目は書きやすくなると思います。

■動機の記入例

創業動機の欄は4行しかないのでなかなか書ききれないものですが、別紙参照と書いてワード1枚分くらいを書いていくこともできます。

◎創業が思い付きでないこと
・開業するために必要な事後資金を〇〇年前から貯蓄し、物件も探してきていたところ良い物件を探すことができたが、開業資金の一部は貯蓄でできるが足りない部分を融資の予定。
・現勤務先で自分の料理や接客を気に入ってくれる常連客がついてきたため

◎社会性のある創業目的があること
・自分の地元の食材を使ったご当地料理をコンセプトとした店を経営したいため
・食による健康増進とコミュニティ再生
・和とイタリアンを融合して日本の良さを世界に発信していきたい。

◎家族の理解はあるか
・妻は一緒に物件探しを手伝ってくれ、資金調達では、親も〇〇〇万円貸してくれた。
・半年前から〇〇の主催する起業セミナーに妻も参加し、事業プランが固まった。

■まとめ

このように、創業の動機は過去からしっかりと準備をしてきたことと、これからの目的を相手(公庫)に伝わるよう、この人に融資をしてあげたいと思わせるよう記載していくことが大事です。

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