パスタには乾燥パスタと生パスタがあります。保存性に優れている乾燥パスタは歯ごたえを残した食感を楽しめ、生パスタはモチモチとした食感や風味が楽しめるという特徴があります。
しかしなぜそのような違いが出てくるのか、特徴などを踏まえて違いを確認してみましょう。
パスタはイタリアの主食
パスタは小麦粉を水や卵で練り、色々な太さや長さ、形にしたものです。パスタの本場イタリアには300種類というパスタが存在しており、ソースであえて食べたりスープに入れたり、色々な料理に活用されています。日本では米が主食ですが、イタリアではパスタが主食のように毎日食べられています。
乾燥パスタが出来た由来
しかし毎日食べるパスタを最初から作るのはとても大変ですし、一度のたくさん作ってもすぐに傷んでしまいます。そのような状況から、長期間保存ができるようにパスタを茹でる前に乾燥させる乾燥パスタが生まれました。
生パスタはいつから拡がった?
イタリアでは既に15世紀頃に乾燥パスタが作られていましたが、日本でも昭和30年頃からマカロニを作って販売されています。このような背景から長年に渡り、パスタは乾燥パスタが当たり前の時代が続きました。
しかし80年代後半から90年代前半のバブル時代には、本場イタリアの有名イタリアンレストランが日本でも出店し始めたことで生パスタが全国的に広がりました。
生パスタの特徴
生パスタの特徴は、何と言ってもそのモチモチした食感です。卵を加える事によって、歯切れの良さや硬さを出す事は出来ます。
また、一般的な茹で時間も1分半~4分程度なので短時間で調理が可能ですし、乾燥させないため素材の風味を活かした料理ができます。
ただし乾燥パスタよりも伸びやすく、冷めた時に麺同士がくっついてしまいやすい特徴があり、賞味期限も短めです。
乾燥パスタの特徴
対する乾燥パスタはプリッとした歯切れが特徴で、麺が伸びにくいため、たくさん調理に使うことができます。保存も常温で出来ますし賞味期限も長いため、長期保存が可能です。
ただし乾燥させるため、その過程で風味が抜けてしまう部分がデメリットです。さらに茹で時間は生パスタより長く、7分~12分程度は茹でる必要があります。
どちらも好みによって使いわけてみては?
生パスタなら水や卵などを加減することで、自在に生地を変化させることができます。好みのコシや風味、味を実現させることが可能だと言えるでしょう。乾燥パスタでは味わうことができない味わいなどが特徴で、クリーム系の濃厚なソースなどにも絡みやすいです。
オリーブオイルや魚介類、トマトなどと合わせる時には乾燥パスタ、バターやチーズ、肉類と合わせる時には生パスタと使い分けてみても良いでしょう。