細いタイプのパスタについて

今や国内でも広く親しまれるようになった、イタリア発祥の麺食材パスタ。それにはロングパスタに分類される細長いタイプのみならず様々な形状のものが見られます。今回は、ロングパスタの細い種類のものについて、どのような調理で美味しく頂けるのか見ていきたいと思います。

パスタについて

パスタと聞いてまず連想するのは、ラーメンや蕎麦等と同じように細く長い形状を思い浮かべられることかと思われます。しかし実のところ、パスタの形状はそれのみに止まりません。穴の開いた短い筒状のマッケローニや板状のラザーニェ、耳に似た形をしたオレッキエッテ等、実にバリエーションに富んでいます。
中華麺や素麺と似たタイプは、数あるパスタの中の一部であるロングパスタに分類されます。そのロングパスタ内でも、太さやその他要素によって更なる分類がなされているわけです。

代表的なロングパスタ

ロングパスタの中で一般的な部類は主にその太さによって分類されています。どのようなものがあるのか確認していきましょう。

まず、太いタイプに相当するヴェルミチェッリ。麺の断面直径はおおよそ2.1~2.2mmであり、太麺ならではのモチモチした食感が特徴です。

次に、おそらく私たちに一番馴染み深いかと思われるスパゲッティ系。麺の断面は直径2.0mm以上となる太麺系のスパゲットーニから、1.9~1.7mmの一般型、1.6mmのやや細麺よりとなるスパゲッティーニまであり、トマトソース系や重めのカルボナーラ系にも対応できる汎用性の高いタイプと言えます。

スパゲッティ系より細いタイプが、パスタにおける細麺系と捉えて差し支えないでしょう。
これには、太さ1.5~1.4mmのフェデリーニ、更にそれより細く1.0mm未満の種類もあるカペッリーニがあります。

細麺系パスタの調理法

フェデリーニおよびカペッリーニのような細麺系パスタに適した調理法にはどのようなものがあるでしょうか。
まず、細麺系パスタを扱う際に注意すべき点はその茹で時間と言えます。その細さ故早く熱が通るため、使用率の高いスパゲッティ系と同時間茹でると麺がユルユルになってしまいます。
フェデリーニはおよそ6分、カペッリーニではその麺断面直径にもよりますが概ね2分前後が適しているとされています。

細麺では、味が絡みやすく重い系統のソースを用いると味が濃くなってしまうため避けたほうが無難でしょう。それとは逆に、薄味で軽い味付けのパスタ料理には非常に適しています。
フェデリーニは軽く薄味のパスタソースもしくは冷製パスタに、カペッリーニは冷製パスタやスープの具材等として用いるのが最適と言えるでしょう。

まとめ

以上のように、パスタにおける細麺には、ロングパスタに分類されるフェデリーニとカペッリーニがあり、その調理に関しては、茹で時間を短く取ることと、軽めで薄味のパスタに使用するのが適していることが重要であると確認してまいりました。

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