健康志向の現代で中華麺の量を考える

日本政策金融公庫農林水産事業が平成31年消費者動向調査を実施していますが、現在の食の志向は「健康志向」が過去最高となっています。食を提供する側としては、おいしさと共に栄養成分も気にしなくてはならないようです。こちらでは、健康志向の現代において中華麺の量について考えていきましょう。

提供する中華麺の量

店舗によって提供する麺の量は様々ですが、茹で上がり前の麺は、平均的には1玉250グラムくらいが主流となっています。250グラムですと茹でた後、量が1.5倍程度になることから、麺量が400グラム程度になることになります。

日本人の主食の代表とも言えるご飯は、普通に一膳で150グラムです。大きめの茶碗でも一膳220グラムですので、その倍になってしまうことになります。

ちなみに、乾麺の1人分の分量は、基本100グラムで、ひやむぎは茹で上がり300グラムほど、そうめんにおいても300グラムほど、うどんも300グラムほどになります。

このように見ると、現在、店舗において提供されている中華麺の量は多い傾向にあり、健康志向の方や、ダイエットをされている女性の方においては、食べたくても量が気になり、残してしまうことも考えられます。

現在の消費者動向を考えると、麺の量を選べるシステムがあると、健康志向の方も取り込める店舗運営ができそうです。

中華麺の量と比例する栄養成分

今回掲載する中華麺の状態は、茹で上がった麺のみとなります。グラム数も店舗で提供される、平均的な量(250グラム)を紹介します。麺の太さや、ガスの強弱、縮れかストレート、原料の小麦粉など、様々な要因により数値は変化しますので、あくまでも目安となります。

〇平均的な量(250グラム)の場合
【総カロリーと三大栄養素】
エネルギー:373kcal タンパク質:12.25g 脂質:1.5g 炭水化物:73g

【ビタミン】
ビタミンE:0.25mg ナイアシン:0.5mg 葉酸:7.5μg ビオチン:1.25μg

【ミネラル】
ナトリウム:175mg カリウム:150mg カルシウム:50mg リン:77.5mg

【その他】
食物繊維総量:3.25g 食塩相当量:0.5g

少量で提供する120グラムで換算すると、エネルギーは179kcal、タンパク質は5.88g、脂質が1.72g、炭水化物は35.04gとなります。

ご飯が1膳200kcal程度、コンビニのおにぎりが180kcal程度に比べると、中華麺の平均的な提供料は低いとは言えないのが現実です。

少量で提供することによって、カロリー数などは大幅に減少することから、女性向けのメニューや、健康志向の方のメニューに取り入れてもいいかもしれません。

まとめ

提供するスープや、メニューによって、中華麺の分量は異なるのですが、お客様に喜んでいただこうと量を多めにする店舗もあります。しかし、時代が健康志向へシフトしている現代において、それが仇になってしまうことも考えられます。麺の量を選べるシステムを導入し、お客様が満足いくような店舗運営を心がけたいものです。

菅野製麺所ではスープに合わせてオリジナルの麺を提供することも可能です。少量注文にも対応しておりますので、まずはサンプルからお試しください。開業を考えている、または新しいメニューを考えているというオーナー様と共に、麺を追求していきます。
株式会社菅野製麺所とカンノの麺をよろしくお願い致します。

公式サイト
http://www.kannoseimen.com/